text by mizuiro
edit by GAMEZINE
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©2026 Riot Games, Inc. Used With Permission
2026年シーズンに向けて、新たな体制でインターナショナルリーグ『VCT Pacific』への挑戦を続けるDetonatioN FocusMe。
かつて国内リーグ『VALORANT Challengers Japan』で2度の日本一を経験し、満を持して世界の舞台へと足を踏み入れたのが、弱冠19歳の新星・yatsuka選手だ。
前所属のRIDDLE ORDERではマクロ重視の戦術の中でエースとして君臨してきた彼だが、DFMという新たな環境では、個々のミクロの強さを活かした戦い方に手応えを感じているという。
さらに、韓国での共同生活や強力なコーチ陣による指導を経て、チームとしての完成度は着実に高まりつつある。
本インタビューでは、新天地でのチームの感触やメンバーへの思い、そして「泣いて終わるシーズン」からの脱却を誓う、2026年シーズンに懸ける揺るぎない目標について話を聞いた。
Photo Keiji Nishida, VCT official / Text mizuiro / Edit Yui Takahashi
不安とともに始まった、世界への挑戦
──日本一を2回経験して、いよいよインターナショナルリーグへ参戦というところですが、DFMへの移籍が決まったとき、どう感じていましたか?
日本一と『VCT Ascension Pacific』出場を2回経験して、1回目は「もう少し」という感触だったのですが、2回目は惜しいというか……もう本当にボロ負けだったんですよね。「(自分は)日本とかアジアで戦えるのかな」という不安がある中で移籍が決まったので、「じゃあもっと頑張ろう」と決意しました。
ミクロの強さが揃う、新生DFMの可能性
──今年から新メンバーとしてDFMに加入して、まずこの新チームの感触はいかがですか?
前所属のRIDDLEは基本的にマクロ(※1) 重視だったんですけど、DFMは最初入ったとき、マクロっていうよりはミクロ(※2)の部分が強くて。「ここミクロが揃ってるから、マクロがちゃんと噛み合えばめっちゃ強いチームになるな」っていうのが最初の練習での感触でした。
(※1)マクロ:試合全体やチーム単位での戦略・判断を指し、サイト選択、ローテーション、人数有利の活かし方、スキルや時間の管理など、ラウンドの流れをコントロールするための意思決定のこと。
(※2)ミクロ:個人単位の細かいプレイスキルを指し、エイム、ピークの仕方、射撃精度、スキルの使い方など、直接的な撃ち合いや1対1の勝敗に影響する操作・技術を意味する。
──今はそのマクロも揃ってきた感じですか?
そうですね。大体もう、自分が望んでいるマクロにどんどん近づいていってるかなとは思ってます。
──チームの強みについては?
さっき言ったミクロ部分なんですけど、誰が残ってもクラッチできるような、本当にフィジカルが強い人が集まってる。そこがチームの強みかなと思ってます。
──『VCT Pacific 2026 Kickoff』シーズン、試合を重ねるごとにチームが強くなっていくような気がしたのですが、やはり手応えはありましたか?
最初の試合は緊張もあって、普段の練習のようなパフォーマンスを出し切れませんでしたが、大会の試合を重ねていくことで練習通りの動きができるようになって、大会期間中にも成長できたのかなと思います。
「規律」と「完成度」──世界との距離
──インターナショナルリーグの中でも強豪揃いの『VCT Pacific』に舞台が変わったことに対してはいかがですか?
『VALORANT Challengers Japan』もTier 2シーンの中では強いリーグだと思っていますけど、『VCT Pacific』は撃ち合いもそうだし、チームとしての動きが完成されているチームが多い。やっぱり地域の差みたいなものは感じますね。
──マクロ面において、『VCT Pacific』と『VALORANT Challengers Japan』の違いはありますか?
日本はどちらかというと「自分たちの好きなことをしよう」というチームが多い印象ですが、『VCT Pacific』はそれにプラスして「規律を守ろう」とか、ちゃんとメタを追おうとするチームが多い。そのあたりに差を感じています。
──yatsuka選手のフリックシーンが高い評価を受けていますよね。
たまに出るフリックのときは「あ、マジで強かったな」ってなるんですけど。全体的に見たらまだまだかなって。もっとやれるはずだ、という思いはあります。
──『VCT Pacific』をどのように攻略しますか?
どのチームにも動きの癖があるんですよ。その癖をちゃんと理解していれば、なんとかなるのかなと。今回の『VCT Pacific 2026 Kickoff』でも「こういう癖あるな」っていうのは自分たちも感じたので、そこを理解しておけば戦えると考えています。
共に戦うチームメンバーの印象
──共に勝利を目指すDFMメンバーの紹介をお願いします。
Meiy:みんなが見ている通り、本当に強いですよ。外から見ていた時は「わがまま」なんて噂も聞きましたけど(笑)、実際入ってみるとそんなことなくて。自分が引っ張るというマインドが強く、リーダーとしての気質があるなと感じています。
Akame:大会で見るイメージそのままで、楽しんでいるときは楽しい、落ち込んでいるときは落ち込む。感情が分かりやすくて、一緒にいて楽しい人ですね。
SSeeS:おちゃらけていないのにおちゃらけてる雰囲気があって、場を和ませてくれる特殊な人間(笑)。すごく助けられています。
Caedye:ZETA DIVISION ACADEMYの頃から一緒なので、何も言わなくてもとりあえず頼れます。
Vorz(コーチ):コーチの中でも特殊で、自分の持っている世界を選手にしっかり伝えてくれます。信頼しているからこそ着いていけるコーチです。
NorthernLights(コーチ):最初は無愛想な人なのかなと思ってたんですけど、いざ入ってみたらすごく感情豊かで。「これは絶対やめたほうが良い」とはっきり物言える人で、すごく助けられています。
Melofovia(コーチ):チームの雰囲気が落ちているときに率先して士気を上げてくれる、お父さん的な影の立役者です。

©2026 Riot Games, Inc. Used With Permission
──チームのムードメーカーは誰ですか?
特定の誰かというより、みんながそうですね。チーム全体で普段から落ち込むことが少なくて、みんなが率先して元気を出そうとする。自分も雰囲気を見て声を出すタイプなんですけど、それにみんなが釣られてくれることもあります。全員がムードメーカーなのかなと思いますね。
──韓国での生活はいかがですか?
慣れない土地で言語が通じない面では大変ですけど、結構楽しんでいます。自分は辛いものも大好きだし、もともと偏食気味で食べられるものが少ないので、どこにいてもあまり変わらないというか。食に関しては困っていないですね。
──ゲーミングハウスでは食事を作ってくれる方もいるとお聞きしました。そういうサポートも助かりますよね。
そうなんです。ゲーミングハウスには食事を作ってくれる方がいて、身体に良いものを食べられているので助かっています。
──韓国生活での印象的なエピソードはありますか?
韓国で有名な「ドバイチョンドゥククッキー(ドバイもちクッキー)」というお菓子があるんですけど…。Akameがそれが大好きすぎて、ずっと「ドバイチョンドゥククッキー、ドバイチョンドゥククッキー」って言ってるから、みんなに「もううるせえよ」って怒られてました(笑)。
「今年は笑って終われるシーズンに」
──最後に、2026年シーズンの目標をお願いします。
リーグ制になってから日本チームはまだ『VCT Masters』に出ていないので、まずはそこを目指します。チームとしては『VCT Masters』出場、そして『VALORANT Champions』優勝をマジで狙いにいきたい。 個人としては、2024年も2025年も泣いて終わるシーズンだったので、今回は本当に笑って終われるシーズンにしたいです。
──ファンの方へメッセージをお願いします。
いつも応援ありがとうございます。自分は新参者ですが、これからDFMの顔として頑張っていくので、応援よろしくお願いします。Stage1頑張ります!
【プロフィール】
2007年1月5日生まれ 福岡県出身
ZETA DIVISION ACADEMYやRIDDLE ORDERを経て、2025年よりDetonatioN FocusMeに加入。驚異的なフリックエイムと高いフィジカルを武器に、若くして国内二冠を達成した次世代のエース。世界大会出場と優勝を目標に掲げ、新体制のDFMを牽引する。
【関連リンク】
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