複数の格闘ゲームで実況や解説を務めるハメコ。、Saishunkan Sol 熊本所属のプロ格闘ゲーマーのネモ、元『リーグ・オブ・レジェンド(以下、『LoL』)』プロゲーマーで格闘ゲームもプレイするCerosの3名が、新作格闘ゲーム『2XKO』の魅力を紐解いていく。カードに書かれた『2XKO』に関するテーマに沿って、自由に語ってもらった。

Photo EISYAKEN / Text Kyoko Shiina / Edit Masumi “mizuiro” Fukuda

タッグシステム(2v2)について

ハメコ。:『2XKO』の目玉というか、基本システムですよね。2体のチャンピオン(※1)を選んで、それを組み合わせて戦うというゲームシステムを持った格闘ゲームということで、ここら辺いかがですか?

(※1)『2XKO』に登場するキャラクターのこと。

Ceros:2人でできるっていうのは新しいですよね。あと、登場するチャンピオンは『LoL』が元になっていて、今後どんどん増えていくと思うので、好きなチャンピオン1人に絞らなくて良いというのは良いところだと思います。

ハメコ。:デュオで2人のプレイヤーが一緒に遊べるっていうことですよね。

ネモ:2体のチャンピオンが使えるのもそうですし、キャラクター選択時にフューズ(※2)を1つを選んでプレイするシステムなので、この組み合わせだったらこのフューズが良いんじゃないかな、っていう戦略の自由度が高いですよね。そこがすごく魅力的だと思いました。

(※2)キャラクター選択時に設定するチームの戦い方を変化させるカスタマイズ機能。現在は「フリースタイル」「2X アシスト」「ダブルダウン」「ジャガーノート」「サイドキック」の5つがある。

ハメコ。:自分なりのプレイスタイルを追求できるのが良いですよね。大会でも同じチャンピオンの組み合わせだけど、違うフューズという試合があって、面白いですよね。

ネモ:そうですね。あとは、デュオじゃないとキツいなっていう動きもあるんですよね。例えばハンドシェイクタッグ(※3)(以下、ハンドシェイク)して交代をしたとき、交代する前のチャンピオンを少しだけ操作できるんですけど、それをソロでするのはすごく難しい。でも、デュオだとそれぞれのチャンピオンに絞って操作ができるので、実はやりやすいっていうこともあります。なので、実はデュオの方が、今強いんじゃないかみたいなことも言われていて、そこも面白いなって思いましたね。『2XKO』を知れば知るほど、デュオも結構魅力的だなって思いました。

(※3)対戦中に2人目のチャンピオンへ交代し、プレイすること。

誰と一緒にプレイしたい?

ネモ:俺は…GO1っすね(笑)。だって勝ってくれそうじゃないですか。あとは、この手のゲームがうまいフェンリっちとかですかね。俺モノマネもできるし。

全体:(笑)

ハメコ。:ダブルフェンリっちシステム(笑)。Cerosさんいかがですか?

Ceros:僕は誰とでも遊べるのが良いところだと思います。格闘ゲームをプレイしている人だったら、格闘ゲームの用語とかでノリが伝わるわけじゃないですか。そういう人とも楽しくできるし、逆に『LoL』しかやったことない人でも触りやすいゲームだと思ってます。

ハメコ。:俺格闘ゲームも『LoL』もめちゃくちゃ好きで両方やるんですけど、『LoL』って腕前が離れてる人とも一緒に遊べるんですよ。『2XKO』も同じで、格闘ゲームやったことない人にも「俺がキャリーするから一緒に遊ぼうぜ」みたいなことが言えるっていう。そういう、「友達と一緒に遊べる格闘ゲーム」になるかなと思いますね。

世界観と好きなチャンピオン

ハメコ。:まずネモさんからすると、「チャンピオンって何?」っていうところからですよね。『LoL』では、プレイできるキャラクターのことを「チャンピオン」と呼んでるんです。格闘ゲームでいう「キャラ」かな。ここをどう思います?特にネモさんに聞きたいですね。

ネモ:チャンピオンは結構見た目で選ぶんですけど、俺はアーリが良いなと思いました。可愛いし、あと性能が割と好みだなっていう。空中ダッシュがあるので結構触りやすいですよね。1人でも戦えそう。

Ceros:俺はエコーですね。完成度かなり良いなって思ってます。『2XKO』のどのチャンピオンも、モーションや性能とかの再現度が高いんですけど、エコーはその完成度が特に高くて、なおかつ、ちゃんと格闘ゲームで良い動きとして再現されてるんで、かなり気に入ってます。

ハメコ。:本当に『LoL』好きからすると、どのチャンピオンもマジで良くできていて。例えばヤスオでいうと、強いって言われてるスーパー(※4)の「風と共に舞え」からアルティメット(※5)の「鬼哭啾々」のコンボなんですけど、『LoL』だとQキーの「つむじ風」という技で打ち上げてアルティメットの「鬼哭啾々」につなげるっていうのを再現してるんですよ。『LoL』の世界観をちゃんと格闘ゲームに持ってくる努力が随所にうかがえて、『LoL』好きからしてもすごい納得の再現度ですよね。

(※4)『2XKO』におけるスーパーゲージを1ゲージ使用する強力な技のこと。

(※5)スーパーゲージを3ゲージ使用する、各チャンピオンが持っている中で最も強力な技のこと。

Ceros:かなり良くできてますよね。

ネモ:でもこのヤスオのコンボは強すぎますよ(笑)。

チャンピオンの選び方

ハメコ。:お二人はどんなタッグを組みましたか?

ネモ:自分はワーウィックとアーリで、フューズはダブルダウン(※6)にしました。新しいチャンピオンを使ってみたかったので、過去に行われたクローズドベータになかったワーウィックを選んで、2体目はもともと使っていたアーリにしました。コンボを見てみて、魅力的だったのでやってみようかなと思ったんです。

(※6)フューズの一種。簡単に火力をあげられるほか、スーパーからハンドシェイクができる。

Ceros:使ってるタッグはエコーとアーリですね。エコーは『2XKO』の方が原作だと思うぐらいエコーっぽい動きが良くて、なおかつちゃんと強いので選択しました。アーリは単純に、自分がスピードタイプのチャンピオンが好きなので選びましたね。ただ、チャンピオンは最終的に見た目や好みで選んで良いと思ってます。どのチャンピオンも良い性能をしていて使いやすいですし、『LoL』をやってるのであれば思い入れだけで選んで良いと思います。

ハメコ。:自分は競技シーンを見て真似して強さを探るのが好きなので、ヤスオとエコーを結構やった後に、今はティーモとエコーとか、ティーモとアーリを試そうとしています。今はティーモの「バンドル スカイパトロール」っていう吹き矢を連射する技とハンドシェイクを使って崩すっていうのが海外の競技シーンで流行ってるので、そこをちょっと練習したり。自分は強い動きを真似して練習しています。そうすると、ゲームの仕組みや強いプレイは何なんだろうっていうのが分かりやすいんですよね。

基本プレイ無料について

ハメコ。:『2XKO』の大きな特徴のひとつですよね。いろんな格闘ゲームがある中で、基本プレイ無料の格闘ゲームってあんまりないんですよ。

Ceros:友達を誘いやすいこともでかいと思いますね。「無料だから一緒にやろうぜ」と、誘うハードルが低くて、そのまま一緒にできるじゃないですか。

ハメコ。:それができる格闘ゲームって本当に少なくて。やろうよと言いたいけど買わせるのは…っていう悩みがある中で、『2XKO』はそれがないんですよ。格闘ゲームに興味がある人に「じゃあ、『2XKO』一緒にやってみようぜ」って言いやすい。

『2XKO』の操作性とコンボシステム

Ceros:このゲームは、キーボードでもプレイできるんですよ。格闘ゲームをやるってなったらアケコンとかパッドとか、追加でデバイスを買う手間やお金がかかることも多いんですけど、それなしで始められるっていうのは結構でかいと思ってますね。

ネモ:コマンドが全くないのは、従来のタイトルとは全然違う、新しい格闘ゲームだなと。慣れてくるとコンボの爽快感がすごく高いので、やればやるほど面白いなと思うようになりました。

ハメコ。:まったくコマンド入力がない分、良いタイミングでボタンを押す、そこの勝負になるかと。コンボとかもうまいこと遅らせながら繋げていくのが必要ですよね。

ネモ:でも最初にパルスコンボ(※7)が用意されてるので、割とボタン連打でもコンボがつながってくれるんですよね。ボタンを順番に押すっていうのに慣れてきたら、パルスコンボを切って、別のコンボをやってみるとか、そういう格闘ゲームを上手くなるためのステップもしっかりしてるなと思いましたね。

(※7)各プレイヤーがチャンピオン選択中にオンオフを切り替えられるオートコンボ機能。弱、中、強のボタンを繰り返し押すだけで強力なオートコンボを行えるようになる。

スキンについて

ハメコ。:もうすでにアーリーアクセスでたくさんのスキンが出てるんですよね。

Ceros:俺は結構気に入ってて、クオリティ高いなって思いますね。やっぱ『LoL』といえばスキンかなと。特に好きなのはエコーの『Arcane』スキンです。このゲームのスキンを気に入っているのは、かっこよさと競技性が両立されていているからなんです。『LoL』でもそうなんですが、競技性を結構大事にしてるからこそ、かっこよさはあるけど、でも視認性を変化させない、つまり「Pay to Win」にさせないっていうのは、開発側も意識しているのかなって思っています。

ハメコ。:古王朝アーリやオメガ小隊ティーモなど、原作の人気スキンがそのままあったりもするので、今後も期待できますよね。

『2XKO』の競技シーンについて

ハメコ。:海外ではすでにかなりの数の大会がありますし、日本でも2025年11月にオフラインでも開催された『JAPAN KNOCKOUT Presented by PLAYBRAIN』という大会があって、盛り上がってますよね。

ネモ:自分も観戦しにいきましたよ。一番気になったのは、双子のデュオですね。グランドファイナルに残ってて、これがすごかった。

ハメコ。:2WINz(Toshi・Haru)、めちゃめちゃ強いんですよね。

ネモ:周りがソロで参戦してる中、唯一デュオで残ってたんですよ。彼らの活躍や、海外の大会で優勝しているデュオがいるのを見て、「デュオって勝つんだ」と思って、興味を持ちました。

Ceros:デュオが強いっていうのは、大会でデュオが活躍してることが何よりの証明だと思います。グランドファイナルまでデュオのプレイヤーが残るのはすごいし、それを根拠に今後もデュオで参加する人が増えるかもしれないし、競技シーンの発展に貢献してますよね。

ハメコ。:ソロとデュオが同じ条件で戦えるという特徴は他の格闘ゲームにはないので、今後どうなっていくのかが楽しみですね。

『2XKO』の魅力は?

ハメコ。:最後に改めて、このゲームの魅力を教えてください。

Ceros:『LoL』でよく言われることなんですが、どのプレイヤー層とでも楽しく遊べるというのは、『2XKO』でも同じですよね。1人でも遊べるし、友達誘って2人でも遊べる。「気楽に誘える」のと、ゲーム性に親しみやすさもあって、初級者から上級者まで遊べるっていうのは結構良いところだなって思ってますね。

ネモ:俺はやっぱり、タッグシステムとフューズシステムの組み合わせですね。2体のチャンピオンと1つのフューズを選んで、自分で最強の組み合わせを考えるのがすごく好きなんですよ。新チャンピオンが出る度に、いろんなパターンを作れるのが、すごい魅力的だなって思います。

ハメコ。:『LoL』ファンからすると、チャンピオンがこんなに動くゲームはないんですよ。『2XKO』に登場したことで、魅力がより深まるチャンピオンも多くいるので、「次誰出るんだろう?」みたいなワクワクがあります。『LoL』では170体以上いますから、『LoL』の格闘ゲームであるっていう魅力がすごいあると思ってます。

ハメコ。:ここまで3人で、『2XKO』の魅力について話してきました。基本プレイ無料となっていますので、ぜひお気軽にお試しください!

【プロフィール】

ハメコ。:1981年12月19日生まれ。もともとライターとして活動していたが、ここ最近はeスポーツキャスターに軸足を置いている。『LoL』の日本語版パッチノートの制作に携わっている。音楽活動も行っており、格闘ゲーム仲間とバンドを組むなど、活動範囲は幅広い。
【関連リンク】
X                   twitter.com/hameko
Twitch         twitch.tv/hameko

YouTube     @hameko.

ネモ:1985年1月5日生まれ。多くの格闘ゲームを渡り歩いてきた。ハンドルネームの由来は本名の「根本」から。2021年3月までeスポーツチームTeam Liquidに所属しつつ、会社員としても働く“社会人プロゲーマー”として活動していた。
【関連リンク】
X                  twitter.com/GOOD_NEMO
Twitch        twitch.tv/nemo_good

YouTube    @GOOD_NEMO

Ceros:1993年12月7日生まれ。2014年から『LoL』のプロ選手として活動し、長年にわたりシーンを牽引した。愛称は「皇帝」。『LoL』のみならず、格闘ゲームやFPSなど、幅広いジャンルで高いゲームセンスを発揮する。
【関連リンク】
X                  twitter.com/trollceros
Twitch        twitch.tv/ceros127
YouTube    @Ceros1207