2025年12月22日(月)、VCT Pacific 2026へ出場するZETA DIVISIONの選手たちを楽しく送り出す『ZETA-SITE VCT PACIFIC 2026』が、秋葉原・神田明神の敷地内にある『神田明神ホール』にて開催された。毎年行われる「VALORANT部門の壮行会」。今年は「江戸の総鎮守」で、たくさんのファンが選手へエールを送るとともに、来季への期待を膨らませていた。

会場の様子

ZETAくん人形が来場者をお出迎え。中にはSugerZ3roの歴代ユニフォームや、これまでのメンバーの写真、そして寄せ書きができる巨大フラッグが飾られていた。

入場特典

今年も豪華な入場特典。
①ZETAおみくじ / 1体
②ZETA-SITEオリジナル応援ボード / 3枚
③サイン入り限定フォト / 1枚
④ミニ応援フラッグ / 1枚
⑤ZETA-SITE特製絵馬 / 1枚

オープニング

最初はMCであるOooDaのトークからスタート。その後早速選手、コーチが登場。gya9の「盛り上がってますか~!」という掛け声で会場も盛り上がった。

イベントの様子

①『VCT Pacific 2026』意気込みトーク

「新生ZETA DIVISION」が一斉に集まり、現在のメンバーとの関係性、ゲーム内連携など来季も期待させてくれるような話を聞くことができた。

▼ 新たなIGLについて

SugerZ3ro:初のリーダーとして頑張ってますね。「Next Laz」になっちゃおうかなという気持ちでやっているのですが、憧れるだけなのは良くないらしいので、Lazを超えてリーダーとして頑張って、良い結果だそうと思うので、是非応援してください。

▼ 周りから見たSugerZ3ro

XQQ:背中がでかくなったなって。最初の背中であるLazがでかすぎたのもあるんですけど、それを見て育ったDep、Sugerもでっかく育ったって感じますね。
Absol:めちゃくちゃリスペクトしてる。試合中のIGLはもちろん、試合外のMTGとか。
eKo:ほかのチーム見てきたけど、他と違う ほかの選手より練習してる、コーチとして3時間4時間話し合ってる、選手としていい姿を見せてくれてるから、俺たちも頑張らなきゃと思いますね。

▼ 各メンバーに求める成長・目標

来場者へのグッズにもあった「ZETA-SITE特製絵馬」に、選手・コーチが今後の目標を記載。

SugerZ3ro:Champions絶対優勝!
このためにやってるので、これしかない。

Xdll:レーティング1位
イニシのスキルが数値として出るのはレーティングだと考えているので、まずは自分にフォーカスして、最強になろうかな

eKo:Pacific MVP
周りが高い目標を持っているので。

Absol:日進月歩
Tier2から1に上がってきたので、周りが強いので、成長を止めずに行きたい。

SyouTa:心願成就
願いが叶うっていう…お願いラークが刺さってほしい。
個人の目標:ラークがうまいMeteorを超えたい。

XQQ:楽しく生きる。
ヘッドコーチとして人の上に立つ自分のメンタルを維持して楽しく生きれば、Masters優勝できるんじゃないかな。

ryota-:成長
ZETA GCからコーチを初めて、Tier 2からTier 1に挑戦することができるので、いい意味で成長の機会だと思って臨んでいきたい。

Gya9:無病息災
すべての願いをかなえるために、健康に生きたい。

▼ 新人であるAbsol、eKoの存在は?
※SyouTaは新メンバーから除外。

SugerZ3ro:eKoは、頭がいい、盤面が見えてる、方向性をズバッといってくれる。強い+うまい。
Absolは、頼りになってる。IGLやってて負けてるときに「いいよ、ここできてるから、最後だけうまくできれば大丈夫だよ」って言ってくれる。
ただオペ持ってるときに色々見ようとして1発目外すので、「オペ持ってるときにマップ見るんじゃねえ!」って言ったらオペあてるようになりました(笑)。

▼ いまのところ見えてきた、新メンバーの変なところ

XQQ:普通は俺らから提案するはずなのに、Absolは自分から敬語をやめてきた。お前って呼んで良い?って言ってきた。
Absol:加入当初は敬語でしたよ、最近は日常会話でもタメですけど。焼肉でも「お前」って言います。焼肉は試合だから。
メンバー一同:まじでおもしろすぎる。
SyouTa:でもお前らは本当のAbsolを知らない。俺は無ラッシュゲーミング加入後1日でワンクッションも何もなく「お前」って呼ばれたからね(笑)。

▼ コーチ陣の『VCT Pacific 2026』への気持ち

トークショーの最後は、コーチ陣の『VCT Pacific 2026』への気持ちが語られた。

ryota-:最終的にはChampionsで勝ちたい。Championsに向けて、尻上がりで上がっていければ良いなって思います。
gya9:前に進もうという気持ちが強いと感じます。「昨日より今日がうまければ良い」という気持ちで進んでいるので、自然とうまくいくんじゃないのかなって。
XQQ:今のチームは、楽しむ場面での仲が良い。楽しくやるのが良いというのが昨年の反省なので、そこはすごい意識してますね。

②時を戻そう

AIで幼少期の姿に戻した選手・コーチの写真(一部実際の写真)を見て、誰だか当てるゲーム。
あまりにも「リアルすぎる幼少期」にされたSugerZ3ro、Absol、SyouTaの画像に会場全体が笑いや戸惑いを見せた。

4枚目ではリアル幼少期のXdllも登場し、会場が爆笑に包まれた。

Xdll:親に幼少期の写真あるって聞いたらこれが出てきて、俺すぎるけど大丈夫?ってなりました。

時を戻す中でXQQコーチの3歳のころ(?)の写真も。ゴールドチェーンもつけてリッチな3歳児となっていた。 

③ACEを狙え

限られた時間の中、おもちゃの銃を使ってXQQ・OooDa(の的)を狙うゲーム。メンバー全員が挑戦した。

最初に挑戦したSugerZ3roは2枚抜きだったが、チームメンバーにコツを教えることで、リアルでもチーム内の連携を見せつけた。

次の挑戦者はXdll。韓国のゲーミングハウスにも同じような物があるんですよと意気込んでいたものの、ランダムリコイルに苦しめられ結果1枚抜きで終了した。

eKoは匍匐状態や鏡姿勢で銃を構え、デュエリストとしての意地を見せつけていたものの、調子が上がらず1枚抜きとなった。

5発外したAbsol。最後は1枚のOooDaをきれいに倒してフィニッシュ。「Qさんが怖かった」とおびえるAbsolの姿も見受けられた。

そして選手のトリはSyouTa。最後のOooDaの的に苦戦するものの、持ち前のAIMを発揮し見事ACEを獲得。「Qさんは簡単だった。OooDaさんはヘビーアーマー着てた」と、XQQへの愛のいじりも欠かさなかった。

ACEをとったSyouTaには、「本番前に撮影したOooDaのサイン入りチェキ」がプレゼントされた。

最後はXQQとOooDaのエキシビジョンマッチ。XQQはまさかの0枚。「ビンゴ大会の景品に出したくない人の陰謀ですよ!」嘆く場面もあったが、その声にも負けずOooDaは1枚抜き、XQQとのギリギリの戦いに勝利した。

しかし、ここでまさかのエキシビジョンマッチ2戦目が開戦。
最後はチーム戦として、XQQ & SyouTa vs ryota- & Xdll が行われた。

先発はXQQチーム。XQQは期待に漏れず0枚だったが、それをカバーするようにSyouTaが意地の2枚抜きを見せる。

後発はOooDaチーム。Xdllは日々の恨みを晴らすかのように、弾に魂を込めて撃ったが結果は0枚。ryota-がきれいなカバーを見せるものの当たったのは1枚のみだった。
最終的な結果はXQQチームが勝利。

④ビンゴ大会

選手もコーチもOooDaも一緒に楽しむビンゴ大会。景品にはZENAIM KEYBOARD 2 MINIやINZONE BUDS、INZONE H9と誰もが欲しくなる製品や、SugerZ3ro、Xdll、eKoが実際に使用したマウスパッド(選手のサイン付き)など、是非手に入れたい景品が勢ぞろい。

⑤Q&Aタイム

時間が余ったため、急遽来場者の方が質問できるQ&Aタイムが設けられた。

Q:(コーチ陣へ)miniコーチについて、前のコーチとどんな点が違うのか。もしくは共通点はあるのか?
XQQ:面識してからはかなり長いのである程度は信頼しているが、まだ活動には参加していない状態で、やり方についてはまだ模索中。
ryota-:あまり話してないとはいえ、いくつかマップセオリーを含めたフィードバックをもらった。新しい視点をもらえたので、これからが本当に楽しみです。
gya9:miniが培った知識もそうだし、FNATICやPaperRexでのやり方も教えてもらえて刺激をもらえた。

Q:(SugerZ3roへ)新生ZETA DIVISIONの注目ポイントは?
SugerZ3ro:自分のIGLスタイルが一人のプレイヤーを動かすよりも、大まかな作戦を伝えて細かいプレイングは個人に結構任せているので、それぞれのプレイヤーの個性を見るのが面白いんじゃないかな。

Q:(SyouTaへ)去年との違いは?
SyouTa:今年の前半からはチームの色がめちゃくちゃ変わってる。というか全部違っていて、昔よりもっと羽が伸ばせるようになった。ゴールに近づくためにいろいろな道を模索できるからやりやすい。アイデアを出していいよ、という雰囲気なのでかなりやりやすいという印象です。

Q:(Absolへ)動画などでヘッドショット率が低いことをネタにされていますが、それを改善するために、どのような意識をしていますか?
Absol:デスマッチとかでオブジェクトを見ていて、オブジェクトと敵のヘッドが重なるところを意識したりセンシを下げて、より自分が安定する条件を見直しています。

Q:(Absolへ)自分がエージェントと武器スキン(色も含む)を指定してほしいです。それを少なくとも今Act使用し続けます。
Absol:開放してヨル使おう。ファントムだったらリコンファントム(赤)を使おう。それしか使わないようにしよう。

Q:ZETA DIVISIONのメンバーには自分を表す絵文字があると思います。新メンバーの絵文字も教えてください。
Absol:俺は骸骨(骨)にしようかな。
eKo:ラーメンにします。一蘭が大好きなので。

⑥全員で写真撮影&グータッチ

毎年恒例のグータッチ。今年はさらに選手のサイン入り限定フォトのプレゼントもあり、最初から最後までZETA DIVISIONを応援しようと思える壮行会となった。

最後に

彼らは新たにAbsol・eKoの新人2名を迎え入れ、そしてSyouTaを呼び戻した。さらには、ryota-コーチの加入や過去FNATICやPaper Rexのコーチングスタッフとして活動したminiがコーチングアドバイザーという形で加入するなど、戦略面でも大幅な補強を行った。本日の壮行会で、まだ結成間もない彼らの団結力や関係性を垣間見たファンは、今後の活躍を期待するだろう。「新生ZETA DIVISION」の『VCT PACIFIC 2026』から目が離せない。