text by mitomi
edit by GAMEZINE
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Photo Zuutya / Text Taneharu / Edit Kyoko Shiina
ーーまずは、イ・サンギさんが代表を務めているWDGは、どのような会社か教えてください。
eスポーツリーグの企画・運営・配信制作を行う会社です。WDGは「ウリドンネゲーミング」の略で、ウリドンネは「私の町の」という意味をもっています。私たちが運営している代表的な大会には『LCK Challengers League』『Overwatch Champions Series(以下、『OWCS』) ASIA』『VALORANT Challengers Korea』があります。
ーー幅広く活動されているのですね。WDGは、どのようなところが強みなのでしょうか。
一番の強みは、「WDGスタジオ弘大(ホンデ)」(※注1)というオフライン大会を開催できる専用の競技会場を持っていることです。eスポーツも他のスポーツと同様、選手とファンが直接会える「場所」が何よりも大切だと考えていて、そんな想いを形にするために作り上げられました。また、私たちはコミュニティ大会の開催からスタートし、大会をゼロから作り上げるプロセスを何度も経験しています。こうした積み重ねによる豊富なノウハウも、現在のWDGの大きな強みとなっています。
注1 ホンデは、日本でいう渋谷のような地域。
ーー大会運営の際に大事にしていることは何ですか?
「ストーリー」です。「ファンが夢中になるストーリーをどうやって生み出すか」、それが何よりも重要だと考えています。eスポーツのスターがどのように誕生するのか、そしてその瞬間を届けていきたいです。また、大会を運営する際には、「ファンの皆さんが好きになれるリーグを作ること」を心がけています。ファンの皆さんには、選手たちのプレイを目の前で見ながら、eスポーツが生み出す数々の「ストーリー」に、もっと夢中になってもらいたいです。
ーーコミュニティ大会からスタートしたWDGらしい回答だと思います。少し話は変わりますが、最近WDGは日本法人を設立されたとお聞きしました。日本ではどのような取り組みをされていきますか?
日本のファンがこれからも『オーバーウォッチ』のeスポーツを楽しめるよう、WDGはBlizzardと緊密に連携し、地域パートナーとして『OWCS JAPAN』の立ち上げに携わっています。また、たくさんの日本のファンの声に後押しされ、『OWCS KOREA』の日本語配信も実現しました。そして、今後も日本の『オーバーウォッチ』ファンの輪を広げていきたいです。
ーー最後に、今後のビジョンを教えてください。
日本でも、「WDGスタジオ弘大」と同じような会場を作りたいですね。eスポーツも、サッカーや野球と同じ「スポーツ」だと考えています。日本のJリーグやプロ野球などの大規模なリーグと並ぶような、eスポーツリーグを目指して努力を続けていきます。もし、私たちと一緒にeスポーツの未来を作りたいという方がいれば、ぜひご連絡ください!
イ・サンギ Profile
WDGの代表。『オーバーウォッチ』ではタンクが好きで、オリーサ専。好きなサッカー選手はロナウド(R9)とアン・ジョンファン。最初に覚えた日本語は「温めますか?」。
WDG JAPAN
https://wdgjapan.com/
