基本プレイ無料ながら『League of Legends』のチャンピオンをダイレクトに操作でき、さらに格ゲーでは珍しい2v2での対戦形式が用意されるなど、その独自性の強さもあり、かねてからの話題となっているRiot Gamesの格ゲー『2XKO』。

待望のオープンベータも実施され、そして10月8日(水)からは遂にアーリーアクセスも開始されており、その人気は増していくばかりだ。

今回はゲームディレクターとして開発に携わったShaun Rivera氏に、開発に至る経緯から格ゲーコミュニティに抱く思いまで、さまざまな話を聞いた。

コミュニティを魅了する
新感覚のプレイスタイル

――“Riot Games初の格闘ゲーム”として登場した『2XKO』ですが、手掛けた経緯を教えてください。
以前は『レジェンド・オブ・ルーンテラ』に携わっていましたが、私自身が格ゲー好きということもあり、面白いものを作りたいという思いがありました。『2XKO』ではディレクターとして、現時点でのゲーム全般の管理に加え、ユーザーの動向をチェックしながら将来的に必要となるシステムを練る役割を担っています。

――『2XKO』におけるRiot Gamesらしさは、どのようなところに見られますか?
他のタイトルと同様に、基本プレイ無料は絶対条件でした。そのうえで、近年の格ゲーに欠かせないロールバックネットコードやチート対策システムRiot Vanguardも採用しており、非常に高い体験価値を提供できていると思います。

――高い体験価値という部分では、『2XKO』には「2v2モード」があります。このシステムを取り入れた理由を教えてください。
Riot Gamesのイベントで1v1モードのプレイテストを行い、プレイヤーの意見を聞いたところ、『まあまあ楽しい』という反応だったんですね。そこで『みんながワクワクする格ゲーを作ろう』と改めて思い、一からアイデアを練り直しました。格ゲーだけでなく他ジャンルのゲームも参考にして考えた結果、一番楽しいのは友だちと一緒にプレイすることだと感じました。そのため、私たちの格ゲーはオンタイムで友だちとコミュニケーションを取りながら楽しめるものにしたいと思いました。ただ、それぞれ生活環境が違うので、常に一緒にプレイできるとは限りません。そのため、2v2モードだけでなく、1v1モードでのランクマッチも用意しています。

――また、『2XKO』は格ゲーの代名詞とも言える「コマンド入力」が簡略化されていますね。その理由を聞かせてください。
簡単な入力で誰でも楽しさを見つけてほしいという気持ちです。これは、Radiant Entertainmentの『Rising Thunder』(※注1)の影響が大きかったですね。また、ゲームパッドやアーケードコントローラーだけでなく、キーボードでも手軽に遊べるようにしました。

注1:『Rising Thunder』の開発元として知られるRadiant Entertainmentは、2016年3月にRiot Gamesに買収されたと同時に、同ゲームの開発の中止を発表している。

――今後、世界に広がる格ゲー文化、格ゲーコミュニティにどのように貢献していきたいと考えていますか?
まず、大会やイベントを運営し、コミュニティを盛り上げてくださる方たちに感謝を伝えたいですね。『2XKO First Impact』(※注2)という大会支援プログラムを発表したのも、そういった気持ちの表れです。ただ、あくまでもスタート地点だと思っているので、ここからコミュケーションを深めて距離を縮めながら、さらにより良いものにしていきたいと思っています。

注2:アメリカ、ヨーロッパ、アジアで開催される、オンラインとオフライン両方の22のコミュニティ主導トーナメントに対してRiot Gamesがスポンサー支援を行うプログラム。日本・東京でも今冬に大会が開催される予定だ。
(詳細:https://2xko.riotgames.com/ja-jp/news/announcements/sponsoring-community-run-2xko-tournaments-first-impact/)

――最後に、日本のファンに向けてメッセージをお願いします。
先ほども触れましたが、基本プレイは無料なので友だちを誘って気軽に始めてもらいたいですね。プレイすることで、これまでの格ゲーにはなかった新しい楽しみやよろこびを見つけられると思います。また、コミュニティの対戦会の動画もチェックしていますので、どんどん盛り上がっていってほしいですね。

――万全のサポート体制も整っており、勢いはどんどん加速していきそうですね。本日はありがとうございました。

2XKO 公式HP:https://2xko.riotgames.com/ja-jp/