text by Hiragi
edit by GAMEZINE
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世界を経験したVARRELが圧巻の強さを見せつけ優勝!2025年のJAPANタイトル全てを手中に収める
2025年10月4日(土)、『オーバーウォッチ2』の公式大会である『Overwatch Champions Series Japan (以下、『OWCS JAPAN』) 2025 Stage 3 – GRAND FINALS』が『esports Style UENO』にて開催され、『OWCS JAPAN』2025年シーズンを締めくくった。
世界の舞台を経験し、さらに実力を増したVARRELが、新たにUndersea選手、Gaisen選手を加えたREJECTを4対1で打ち破り『OWCS JAPAN 2025』3連覇を果たした。
オープニング
蒼汁さんの掛け声とともにスタート。選手が一人ずつ試合への意気込みを語った。
REJECT epic選手
VARREL Mimoza選手
会場の様子
会場は満員、リアクションの一体感などはオフラインならではの体験だ。
グッズ
会場を訪れたファンには、特別なお狐様のキーホルダーが配られる。
ガレリアブース
協賛であるガレリアのPCでオーバーウォッチをプレイする蒼汁さん。

チアーボード
『OWCS』お馴染みのチアーボード。ファンの熱い想いが伝わる。

エンディング・勝者インタビュー
WDG JAPAN社長様から記念ボードと花束を贈呈されるVARREL。

メンバーが一人ずつGRAND FINALSの感想とファンへの感謝を語った。

そしてPOTMはQloud選手。こちらにも記念ボードと花束が贈られた。
ファンミーティング
エンディング後には、出場チームのファンミーティングが行われ、ファンが列を作りサインや写真撮影を楽しんだ。
GRAND FINALS 結果
コントロール LIJIANG TOWER 2-0 VARREL
フラッシュポイント AATLIS 3-0 VARREL
ハイブリット EICHENWALDE 2-1 VARREL
プッシュ ESPERANCA 1-0 REJECT
エスコート RIALTO 3-2 VARREL
優勝インタビュー
――『OWCS JAPAN 2025 Stage 3』優勝おめでとうございます。この優勝をもってVARRELは『OWCS JAPAN 2025』全てのステージを制覇したことになります。まずはその率直な感想をお願いします。
Nico 今期は、『OWCS JAPAN 2025 Stage 1』だけ日本人ロースターで、『OWCS JAPAN 2025 Stage 2』では世界大会が直通で実施されるということで、韓国人選手も含んだロースターに変更しました。僕たちの環境の変化であったり、新たなステージに向かうっていうところで、ちゃんと全ての『OWCS JAPAN 2025』のステージで優勝できてよかったです。
KSG 3回連続で優勝できてすごく嬉しいですね。ただ、最後のシーズンだった『OWCS JAPAN Stage 3』に関しては、あまり自分の中で、コーチからのフィードバックを消化しきれてない部分があるので、これからうまいことやっていけたらなと思います。
――GRAND FINALSの試合内容を踏まえ、ご自身のパフォーマンスに100点満点で点数をつけていただきたいです。Nico選手からお願いします。
Nico いつものスクリムで、普通のパフォーマンスを100点とすると、30点ぐらいですかね。GRAND FINALSではほとんど自分の思い通りにいくことがなくて。今回の相手だったREJECTはカウンターを仕掛けてくるチームで、いつもスクリムしてるチームとは考え方がちょっと違ったので、ちょっとつまずいた感じですね。次回からは修正していきたいと思います。
KSG そうですね。個人的にNicoさんは僕よりかはうまくできていたなと思うと、僕はNicoさんの点数のちょっと下行かないといけないんじゃないかって思って(笑)。30点って言われたからちょっとびっくりしちゃいました(笑)。Nicoさん基準だと25点くらいだったのかなと思うんですけど、試合感としては65点くらいなのかなと思いますね。ここ1週間くらいスクリムでも自分のプレイがうまくいかなかった時があったので、かなり不安だったんですけど、みんなが強くて、優勝できて本当にほっとしてますね。
――今回MVPに選ばれたのはQloud選手でした。お二人の個人的なMVPをチームメンバーの中から選ぶならどなたでしょうか?
KSG 僕はトップさん(TOPDRAGON選手)かなと。「チームで同じタイミングで戦って、チームで同じタイミングで敵を撃つ」みたいなのを結構スクリムで意識してたんですけど、それが1週間ほどのスクリムではうまくいかなくて。そういう時って結構フランカーの人が割を食うというか、きつくなる場面が多いんですよね。そんな中でも前向きにスクリムでフィードバックしながらプレイしてくださってたので、個人的にはすごく助かったなと思う側面から、MVPはトップさんかなと思います。
Nico 今期に関しては結構KSGも頑張ったなって思ってますね。今回のパッチで言うとサブタンクが多く起用されていて、スクリム相手もKalios選手もザリアとかD.Vaとか、あんまりKSGが今までスクリムとかでやってこなかったピックを、かなり出してくるんですよ。そういった状況を、よく乗り越えたなと思いますね。普段の練習からかなりサブタンク寄りで練習していたところも見てるので、よく頑張ったなって思っています。
――『OWCS JAPAN 2025 Stage 3』全体を通してNico選手のオフメタピックのようなヒーローピックが増えたように感じます。そういったピックをしていた理由について教えてください。
Nico 今シーズンは、世界的にも有名なヒットスキャンプレイヤーのEdison選手ですら、トレーサーとかシンメトラといった、ヒットスキャンではないピックを多用するようになっているんですよ。正直今のヒットスキャンはエイムで全部壊せるかっていうと、そうでもなくて。味方の動きとか、すべてが噛み合った上で、やっとキャリーができるみたいな立ち位置に今はいるので自分もこのままずっとヒットスキャンを続けていても、いつか相手にヒットスキャン対策をされたら、絶対負けちゃうなって思っていたんです。なので、柔軟に対応できるピックを持って、今回のグランドファイナルでも、今までやってきたいろんなピックの中から選んでプレイしてたみたいな感じですね。
――そういった理由でヒットスキャンのヒーローをピックする機会がかなり減っていたんですね。KSG選手のサブタンク寄りのピックが増えたというのは、メタに合わせてピックプールを増やすため、というイメージでしょうか?
KSG そうですね。ただ、どのタンクを使ってもやることは変わらないと思っています。ヒーローの難易度が下がって、僕も使ってるみたいなところがあるので新しいヒーローとは言えど、言い訳はできないのかなと。どのタンクでも結局やりたいことは変わらないなと個人的には感じているので「新しいキャラでも、できないといけないんだ」って思いながら僕はやってますね。
――Nico選手目線でKSG選手のピックプールを広げる苦労みたいな部分はどのように見えていましたか?
Nico 今期でいうとザリアを起用する部分で、競技とはいえ、結果的に個人の押し引きのタイミングのフィードバックであったり、バリアの使い方っていうところも、自分で模索しながらやっていかないといけない部分があります。全部教えてもらったらそれはコーチングじゃないと思っているので。そういったところが、KSGなりにも難しかったところなのかなっていうのは思いますね。
――ここからはGRAND FINALSの試合内容についてお聞きしたいと思います。GRAND FINALS全体を通して、人数不利を覆す場面が多く見受けられました。人数不利でプレイしている時に意識していることはありますか?
Nico 例えば、開幕1人倒されたとしても、逆に相手を1人倒せば、味方が帰ってくるまでの時間で『オーバーウォッチ』って勝てるんですよ。なので、極論2人倒されて5対3になったとしても、その状況で倒されないように戦って相手を倒したら、いつか味方が帰ってきて人数差で勝てるので、それまで耐えしのぐみたいな。もうそれぞれが、倒されないようにワンピック取って、逃げて、みたいな、そういう事を意識していますね。
――人数不利を覆したシーンで印象的なシーンはありましたか?
Nico 僕は倒されていた側だったんですけど、AATLISとかでトップさんとSleyさんが生き残って、味方が帰ってきて勝っていたあのシーンですかね。Sleyさんとトップさんはポイントを触りつつ、お互いずっと倒されない、みたいな。倒されなかったら、いつか味方が帰ってきて勝てるよねっていうところまで考えてプレイしてくれています。人数不利だからといって「次のウェーブ、次のラウンドだよね」ではなくて「人数不利でも死ななかったら、10%でもチャンスあるよね」っていう考え方ですね。
――KSG選手も似たような考え方でプレイされているんでしょうか?
KSG そうですね。それに加えてではあるんですけど、チーム全体で一番効率の良い戦い方ができていたのかなと思っています。一番効率の良い戦い方ができると「ワンチャンスこれ掴みに行こう」ってなったときに、それが失敗しても「でも僕たちポイント取れてるから今度はこのポイントの有利を活かしていこう」みたいな感じで、最終的に少人数戦ひっくり返せるみたいな側面があると思っています。もっと強いチームになってくると、みんな有利な部分の使い方が上手いので、そこをまずどうにかしていかないと、逆に少人数戦をすぐにひっくり返されちゃう場面が多くなるなと思うので、そういった部分を見直していけば、もっと少人数戦をたくさんころころひっくり返せるんじゃないかなと思っているので、頑張っていきたいですね。
――今回のREJECT戦の勝因に関してはどのように考えていますか?
Nico 個人的には、序盤3本取ったっていうところで、結構REJECTの選手の緊張もあるんだろうなっていうところが、プレイから見えていた部分がありましたね。そこをうまく利用しつつ、自分たちはベテランというか、長くオフライン大会とかにも出場しているっていうところも、かなり有利に働いたんじゃないかなっていうのは思いますね。これはオフラインならではの有利の取り方というか、音とかもそんなに集中して聞ける環境じゃないっていうところも、戦況がひっくり返る要因かなっていうのは思います。
――次の大会である『Overwatch Champions Series Asia(以下、『OWCS ASIA』) 2025 Stage 3』ではPacific地域との試合が控えています。意気込みをお願いします。
Nico Pacific地域は、やっぱり長年戦ってきた相手なので、敵と書いて友と読むみたいな(笑)。
KSG そうだね(笑)。
Nico DPSだったらAce選手、Hyvision選手で、サポートだったらPaLee選手と、元DAFのメンバーが今Pacific1位で突破しているので、おそらくそのチームと当たる可能性が高いと思っています。DAF戦は1年ぐらいやっていなかったので、久しぶりに戦えて嬉しいですね。ワクワクしますし、やっぱりそこで勝って、日本が1個下でPacificが1個上みたいな雰囲気を1年前からずっと出されてるので日本の評価を1個上に上げたいなって思いますね。
KSG 正直僕的にはVARRELのメンバーはみんなめちゃくちゃ強いので、勝てると個人的には思っていますね。自分の中で色々修正点もあるので、修正して『OWCS ASIA』では色々爪痕を残したいなって思ってますね。
――元DAFのメンバーとは1年も対戦していなかったんですね。
Nico そうですね。
KSG だからあれだよね。「1年後どう?成長した?僕たちは成長したよ」みたいな感じでいきたいよね(笑)。
――スクリムとかもされていませんか?
Nico スクリムは元DAFではないチームとはやってますね。あっちもたぶん意識しているので。
――元DAFのメンバーが集まっているチームNosebleed Esportsとの試合において、予想勝利スコアを教えてください。
Nico BO7だったら多分4-2ですかね。でも、Pacificの中で一番フィジカルが高い選手も集まってるし、大会見てた感じ、コーチも頭良くBANピックもしているので、こっちの弱点も突きつつ、いろんな作戦を用意してくるのかなと。修正に修正を重ねていくバトルになるんだろうなと思いますね。
――最後にファンの方へ向けてメッセージをお願いします。
KSG 負けちゃったらね、全然試合を見れなくなっちゃうと思うので、勝ち進んでいっぱい楽しい試合をお届けできたらなと思っています。頑張ります。応援よろしくお願いします。
Nico まずはREJECTと再戦ということで、そこはちゃんと勝ちつつ、Pacific地域を倒して世界大会に出場したいなと思います。僕たちの目標としては、世界大会でプレーオフ、もしくはそれ以上っていうところを目標にやってるので、今後も日本の競技シーンに新しい風を吹かせれるように頑張っていきたいと思っています。ぜひ応援よろしくお願いします。
――ありがとうございました。更なるVARRELの成長と『OWCS ASIA』でのPacific地域との試合を楽しみにしています。
▼プロフィール
Nico
『OWCS JAPAN 2025 Stage 3』ではメインDPS不遇の環境と言われていたが、数多のキャラピックを披露、高いパフォーマンスも維持した。
彼が活躍したときに使われる用語「ニコニコカーニバル」は思わず口ずさんだ人も多いだろう。
KSG
メインタンクとオフタンク、両方をトップクラスに使いこなす日本一のタンクプレイヤー。『OWCS JAPAN 2025 Stage 3』でもそのスキルを活かし、チームの優勝に大きく貢献した。
その温厚な性格とプレイスキルから、多くのプレイヤーが「心にKSG」を宿すことを目指す。
▼VARRELファンミーティングのお知らせ
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VARREL FAN FUSION
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▼『OWCS JAPAN 2025』配信元URL
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