text by Hiragi
edit by GAMEZINE
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2025年9月15日(月・祝)、「REFORGE AS ONE」をスローガンに掲げてきた「LJL 2025シーズン」の集大成となる『League of Legends Japan League (以下、LJL) 2025 Grand Final』が、『ASHWINDER Esports ARENA 高田馬場』にて、今年初のオフラインイベントとして開催された。本大会はフィアレスドラフトを採用したBo 5形式で行われ、優勝チームには「LJL 2025王者」の称号と『League of Legends Championship Pacific(以下、LCP)』昇格・降格トーナメントへの出場権を獲得することができる。
入場特典
会場で受付を終えた来場者には、入場特典として応援グッズの金と銀のスティックバルーン、REJECTとQT DIG∞のメンバーが描かれたステッカー、『LJL 2025』シーズンロゴのピンバッジの3つが配布された。また、VIP席を購入した方限定で、『LJL 2025』限定のロングマウスパッドも配布されたとのことで、記念グッズ
公式物販
『LJL 2025』公式物販も設置されており、これまでに販売されていた『LJL 2025』公式グッズをその場で手にし、Grand Finalの観戦を楽しむことができた。
・LJL 2025 CAP(ブラック / グレー)
・LJL 2025 DESKMAT
・LJL Tシャツ(ブラック / ホワイト)
・LJL フーディ(ブラック / ホワイト)
応援メッセージボード
『LJL 2025 FINALS TOURNAMENT』に出場しているチームや選手に向けたメッセージが集まったボードが設置された。
コラボドリンク
なんと『League of Legends』のヒール、フラッシュ、イグナイトの3種類のサモナーズスペルをモチーフにしたコラボドリンクが会場内で販売。
試合開始直前にはコスプレイヤーの登場も
試合開始直前には、アーリ、ザヤ、セラフィーン、スレッシュ、ヴィエゴのコスプレイヤーが登場。かわいい・かっこいいチャンピオンが試合開始を彩った。
協賛
今回の『LJL』では、Steelcase、KEIOeSTATION、INZONE、elgato、FUTAROKU、TAIYORO、ASH WINDER Esports ARENA 高田馬場店が協賛として参加した。試合のインターバルには『LJL』おなじみの「ポチってeですか?」出張版が開催され、KatsudionがelgatoやINZONE製品をオススメしていた。
GRAND FINAL PRESHOW
決勝戦は、長年『LJL』キャスターとして活動してきたRevol,eyes,Katsudionが『LJL』2025シーズンを振り返る「GRAND FINAL PRESHOW」からスタート。2025年対戦形式の大幅変更や新たな取り組みなどについて改めて振り返っていった。
授賞式
PRESHOWの途中には、『LJL』2025シーズンの優秀選手を表彰する授賞式が行われた。受賞選手は以下。
・Rookie of the Year:ARREL YOUTH kkkkkkkkk(TOP)
・Best Play of the Year:Burning Core Toyama L1mit(ADC)
・Showman of the Year(視聴者による投票により決定):REJECT Kinatsu(TOP)
※LJL presented by PLAYBRAINから引用
kkkkkkkkkは、Katsudionの「受賞する可能性を考えた?」という質問に元気よく「はい!」と返事し、会場は笑いに包まれた。若くまだまだ伸びしろのある彼には、多くのファンが期待を寄せていくだろう。そして、筆者もまたその一人である。
受賞したものの遠方に住んでおり会場に来れなかったL1mitは、動画で受賞への喜びとファンへの感謝を伝えていた。
※LJL presented by PLAYBRAINから引用
視聴者からの投票により決定するShowman of the Yearに選ばれたKinatsu。視聴者の選出理由には「プレイ中のレーン戦の強さ」はもちろん「情報発信の多さ」、さらには「顔がいい」と、常日頃から多くの視聴者を魅了していたようだ。eyesからの「シーズンから調子が上がった要因は?」という質問には、「シーズン開始時はイップスの改善がスタートした時期。シーズン中にどんどんよくなったし、今後ももっと良くなっていくと思う」と語った。
そして、各レーンの最優秀レーン選手を選出する「2025 ALL LJL TEAM」には、TOP:Kinatsu(RC)、JG:FOREST(RC)、MID:Recap(RC)、ADC:Samver(RC)、SUP:Raina(RC)と、REJECTメンバー全員が見事受賞。Forest選手は「チームで合わせるプレーが受賞につながったのではないか」と、チームメンバーへの信頼を言葉にしていた。
LJL 2025 Grand Final
決勝戦の対戦カードはREJECT(以下、RC)とQT DIG∞(以下、QTD)。2025シーズンの「FORGE」「STORM」「IGNITE」を3連覇しており、さらにはQT DIG∞に勝ち越しているREJECTと、それに挑むQTD。絶対に見逃せない一戦となった。
REJECT
TOP Kinatu
JG Forest
MID Recap
ADC Samver
SUP Raina
Coach VicaL
QT DIG∞
TOP Washidai
JG Van
MID DICE
ADC Yuhi
SUP Hetel
Coach Son
試合展開
1試合目(QTDが勝利)
1体目のドラゴンファイトではQTDがドラゴンを獲得し、そのままヴォイドグラブ、ヘラルドまで繋げた。その勢いのままアタカン討伐に向かうも、Recapの「ショックウェーブ」が3人にヒット。今度はRCが大きな有利を作る大逆転を見せる。しかしQTDはあきらめずRCの隙を伺い、バロンピット前の2回の集団戦で勝利。これが決定打となり、(ネクサス破壊寸前にインヒビターが復活するヒヤッとしたシーンはあったものの、)QTDが無事1本目を勝ち取った。
2試合目(QTDが勝利)
RC Samverのファーストブラッドから始まった2試合目。このままBotレーンを基軸に有利を広げていったRCは、3体目のドラゴンまで有利に試合を進めていった。
しかし、24分のドラゴン前ファイトで形勢逆転。その後のバロンファイトでは、Yuhiが絶対に倒されない位置でダメージを出し続けバロンナッシャーを獲得。これが決定打となり、一つ一つの集団戦を確実に勝ち取ったQTDが、エルダードラゴンファイトで5-0エースで試合を決め、2本目も勝ち取る結果となった。
3試合目(RCが勝利)
先程の2試合とは打って変わって、TOPレーンからアクションが起こる展開に。
13分ごろには、QTD Diceのミクロが光り、BOTレーンの3vs4を見事さばくことに成功。その後のヘラルドファイトでは、QTD DiceだけでなくQTD Yuhiの両キャリーがダメージを出し切る展開に。
しかし、ここでは終われないRC。28分ごろのMIDレーンでの集団戦でQTD Yuhiを打ち落としそこから怒涛の追い上げを見せる。最後はエルダードラゴンを勝ち取り、RCが執念の1本をもぎ取った。幾度も華麗な集団戦を成功させたRCのプレイに、会場は歓声に包まれた。
4試合目(QTDが勝利)
序盤はQTD Van1がMID、BOTレーンにガンクを成功させ、順調な滑り出しとなった。
ヘラルドファイトでRCに軍配は上がったものの、もともとオブジェクトを重視したスプリット構成(ヨリック・ジグス)を起用していたQTDは、その失敗をものともせず着々とタワーを破壊していった。そして、この試合を決めたのはQTD Washidaiだ。バロンナッシャー前の駆け引きの間、BOTレーンの主導権を握り続け、さらにはRC Forestのガンクをさばく彼は、まさに「墓守」そのものだった。この活躍もあり、最後の最後でQTDがRCを下した。
最後に
これまで『LJL』の王者として君臨していたRC。あと一歩のところで世界への挑戦権を得ることができなかったメンバーの悔しさは、計り知れないものだろう。しかしここでくじける彼らではない。来年はぜひ這い上がってほしい。
そして見事王者の座を掴み取ったQTD。次は『LCP』の昇格・降格トーナメントに駒を進めることになる。日本チームが昇格枠を手に入れ、再び2チームで世界に挑むことができるのか、そして世界に通用するチームへと成長できるのか、今後も注目していきたい。
配信リンク
YouTube: youtube.com/@official_LJL
Twitch: https://www.twitch.tv/leagueoflegendsjp