text by Chaba(Rio Takeno)
edit by GAMEZINE
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2024年12月24日に第1回を開催した『Devil Clutch杯(以下、デビクラ杯)』。#2を『VALORANT』5周年記念日の2025年6月2日に開催し、続く#3は同年8月4日に開催された。
#3の優勝チームである『Glory Once Again』は、8月30日に行われた『VCT Pacific Stage 2 Finals Tokyo』で行われるショーマッチへの出場権が付与され、TEAM WORLD(メンバー:TenZ、Bunny、Xccurate、suzu、cgrs)と対戦。
今回、GAMEZINEでは『デビクラ杯』の主催者でもあり、自身も『Gokujo Busters』のリーダーであるClutch_Fiさんにインタビューを実施。『デビクラ杯』開催の苦労や各チームの注目選手について話を伺った。
――『デビクラ杯』の開催経緯を教えてください。
経緯は、ストリーマー関係の『VALORANT』の大会やイベントがあった時に、元プロの人たちって、どうしてもコーチに回ることが多くて、出場の機会がなかったんですよ。でも、やっぱりその競技シーンを経て、ストリーマーになった元プロでも、やっぱりプレイがしたいんじゃないかなという軽い気持ちで始めたのが最初ですね。
――準備期間中に調整が難航したり、大変だったなという部分はありましたか?
難航した点で言うと、チームバランスが難しかったですね。元プロはある程度分かるんですけど、ストリーマーの出る人たちの実力がちゃんと分かんなかったので、2024年12月の#1は、ちょっとうまくいかなかったなと思いました。その反省を生かして#2、#3は各リーダーと結構ミーティングを重ねて、いい感じになっているんじゃないかなと思います。
――#3まで終えての感想をお願いします。
#3まで終えて、やっぱり出てるメンバーはみんな、熱量を持っていると思うんですけど、運営側が用意できる練習期間がちょっと短かったりしてるんで、#4は、今までより多めに練習期間とって挑みたいなと。今調整してるところなんですが、それだけ言っておきます。
――楽しみですね。では、#3までを振り返って、Clutch_Fiさん自身が印象的だったシーンを教えてください。
大会ごとにクリップ鑑賞会をして見返してるんですけど、練習期間中は、もちろん他のチームのメンバーの配信も見ないですし、どういう温度感でやってるのかがわからない状態で。その鑑賞会で、いろんなチームのVCを初めて知るんですけど、どのチームもかなり声が出ているのと、あと色があるなって感じましたね。
――回数を重ねるごとに盛り上がりやレベルも上がっているように見受けられますが、主催側としての手応えを感じている部分はありますか?
レベルは間違いなく上がっているなって思いますね。やっぱり、1回目の練習よりも2回目の練習の方がいいだろうし、実際に本番の内容もかなりレベルが高い感じがしますね。
――では、各チームで注目選手を挙げるとしたら誰になりますか? まず、ご自身の『Gokujo Busters』から。
自分のチームだったら、いやーたくさんいるんですけど、takejですかね。理由は、takejは本当に強いんですよ。実際ソロランクとかもかなり回してますし、スクリムとかもかなり強いんですけど、大会あんまり振るってなくて、スクリム番長みたいになってるんですよね。前回も実際スクリムの調子は良かったけど、大会ではあんまり振るわなかった。でも、自分たちはもうtakejの実力知ってるんで、次回こそは、そこを出してあげたいなという感じですね。
――では、『Glory Once Again』。
『Glory Once Again』は、もちろんみんな注目選手なんですけど、強いてあげるならじゃすぱーですかね。っていうのもやっぱり、デュエリストを担当してるのがじゃすぱーっていうのもあるんですけど、じゃすぱーを誘った時に「デビクラ杯、年通しになるイベントだけど大丈夫?」って確認したんです。そしたら、「はる兄(※Clutch_Fiさんのこと)、今年はVALOで行く」って言って、腹くくってたんで、やっぱり注目選手にあげたいなと思います。
――それでは続いて、『Unsung Heroes』。
『Unsung Heroes』は、あそこはほんとみんな上手なんですけど、あげるならやっぱり麻倉シノですかね。っていうのも、ストリーマーの枠で出てるんですけど、多分元プロと同じかそれ以上に強い。最近よくフルパをするんですけど、かなりストイックで強いですね。ちょっと間違えたなと思います、チームを(笑)。彼は『デビクラ杯』に出て、呼んだ時よりもさらに強くなっている感じがします。なので、注目選手ですね。
――最後、『Up In Flames』。
『Up In Flames』は、まあちょっと、いろいろメンバー変更等もあり……。Rasが入ったりとかもありましたが、まあツルギかなと。というのも、ツルギは配信でもやってるんですけど、裏でも『VALORANT』をめっちゃやってるんですよ。#3であんまり振るわなかったのを本人もちょっと気にしていて、終わった後もまだ日程を言っていないのに、ずっと『VALORANT』を頑張ってるところを見ると、注目選手にせざるを得ないのかなって思います。
――配信外でイモータルに上がったことを謝罪する配信をしてましたね(笑)。
そうですそうです。配信外でランク回して、ちゃんとイモータルに上げてってしてましたね(笑)。
――では、元プロやストリーマーが集まることで、『VALORANT』のシーン全体にどんな刺激を与えられているのかという実感はありますか?
そうですね、刺激が与えられているかどうかは分からないですけど、競技シーンを退いて、今ストリーマーをやられている元プロに会った時、「デビクラ杯に出してください」とよく言われるので、『VALORANT』を続ける理由みたいなのは作れてるのかなって思ったりはしてます。
――今後の展望を教えてください。
そうですね。本当漠然としか考えてなくて、#5にオフラインで、元プロやストリーマーの練習を頑張ってきたところをバーンと出せたらいいな、ぐらいにしか思ってなくて。お客さんや視聴者の方とかもいろいろあるんですけど、一番は、スタッフも含めてですが、出てるメンバーが一番楽しんでほしいっていう思いでやってるので、展望というよりかは、そこに注力していこうって感じです。
――そのオフラインの先、来年以降については?
全く考えてないですね。来年のことはマジで何も考えてなくて、一旦もう本当に、年末にやりたいというか、やるであろうオフラインにもうガッと焦点当ててやるっていう感じです!
――最後に、ファンや『デビクラ杯』を楽しみにしている視聴者の方へメッセージをお願いします。
『デビクラ杯』の練習や本番から、見てくださっている方が結構いると思うんですけど、まずはありがとうございます。グッズ等も出しているんですけど、買われている方もいるという報告も受けていますし、そのおかげで成り立っているという部分もあるので、これからも応援していただけると嬉しいです。お願いします!
――ありがとうございました! #4、#5も楽しみにしています!
【YouTube】
【プロフィール】
Clutch_Fi
ZETA DIVISION所属 クリエイター
『Alliance of Valiant Arms』、『Overwatch』、『PUBG: BATTLEGROUNDS』等の元プロゲーマー。現在は、ZETA DIVISION所属のクリエイターとして、TwitchやYouTubeにて、『VALORANT』や『ファイナルファンタジーXIV』などを配信。2024年12月、自身が企画した『デビクラ杯』の開催を発表。
【YouTube】https://www.youtube.com/@ClutchFi
【Twitch】https://www.twitch.tv/clutch_fii
【Instagram】https://www.instagram.com/clutch_fi/


