2025年8月30、31日の2日間に渡り、『VALORANT』のPacificリージョン王者を決める『VCT Pacific Stage 2 Finals Tokyo』が開催された。プレイオフをUpperで勝ち抜いたPaper Rex(以下、「PRX」、Lower Finalsに出場するTalon Esports(以下、「TALON」)、Rex Regum Qeon(以下、RRQ) が日本に集い、LaLa areana TOKYO-BAYで激戦を繰り広げた。

会場の様子

来場者特典
今回の大会の来場者特典として、日本の夏にふさわしいうちわやLEDライト、タトゥーシールが用意された。また、ゲーム内アイテムであるウィングマンの「ノリノリムーブ スプレー」のアイテムコードも配布されるなど、いちプレイヤーとしても楽しめるサプライズも。

限定グッズが買える物販

サブアリーナでは『VCT』公式グッズの販売が行われていた。戦略ベアやウイングマンなどのお馴染みの『VALORANT』キャラクターのぬいぐるみだけでなく、Pacificリーグのチームを応援できる限定のペンギンのダンぬいぐるみなども手に入れることができた。ほかにも、今大会限定デザインのグッズも用意され、朝から大行列が発生して早い時間に売り切れも続出するなど、大盛況であった。

フォトブース
サブアリーナ内にはほかにも、エージェントになりきってスパイクを解除したり、かわいいウィングマンに抱きついたりできるフォトスポットが設置されていた。

企業ブース

Pulsar
日本開催ということもあってか、夏らしい縁日をモチーフとしたかわいい見た目のPulsarブース。ここではPulsarの周辺機器を試用・購入することができ、さらに商品購入ごとにTenZサイン入りマウスやキーボードなどが当たる抽選ができたようだ。

また、1日目途中にはf0rsakeN(PRX)&Xccurate(T1)兄弟とPulsarが共同開発のモデル「Susanto-X」を発表し、その場で試すことができただけでなく、100台限定で先行販売も行われ、その形状とデザインの良さにビビっと来てしまい、思わず筆者も購入した。2日目も限定100台を販売していたようだが、1時間余りで完売していたので、気になる人はこのあとの発売日に備えよう。

ブース内にはほかにもキーキャップに好きにお絵描きできるコーナーがあり、キーキャップにらくがきするという貴重な体験も味わえた。

Acer & インテル
ここでは先着でプレゼントがもらえるゲーム内射撃場のハードボットチャレンジや、会場でしか手に入らないTシャツが当たるガラポン抽選会などが行われていた。

Red Bull
Red Bullブース内の今大会オリジナルフレームで記念写真を撮影・印刷・デコレーションできるフォトブースでは、来場者が友人や恋人と思い出を残していた。
また、会場建物外では到着した来場者らにさまざまなフレーバーのRed Bullが配布されており、あちこちでエナジーチャージが行われていた。

ヤクルト
大きなヤクルトマンバルーンが目を引くヤクルトブースでは、前を通りかかるだけでヤクルトレディから乳酸菌飲料ををもらうことができた。

DAY 1

SHOWMATCH TEAM WORLD vs TEAM JAPAN(1-0)

30日、先日の『Devil Clutch杯 #3』で優勝したGlory Once AgainがTEAM JAPANとして、そして今回出場のf0rsakeN(PRX)の兄であるXccurate(T1)やTenZ(Sentinels)など世界で活躍した選手たちがTEAM WORLDとして出場した。
 
・TEAM JAPAN
SurugaMonkey(SCARZ) / Jasper(Crazy Raccoon) / xnfri(FENNEL)/ZENNAKUKINN(SCARZ) / Pepper(QT DIG ∞)

・TEAM WORLD
TenZ(Sentinels) / Suzu(FENNEL) / Xccurate(T1) / CGRS(Peper Rex) / Bunny

試合前、Team JAPANのJasperがTenZに対し「I beated ZETA Laz!」と煽る場面も(Glory Once AgainはLazチームを『Devil Clutch杯 #3』で倒してSHOWMATCHに出場)。序盤からTEAM WORLDがリードするも、9ラウンド目、xnfriがACEを獲得したことで追い上げ、善戦するものの、13-8でTEAM WORLDが勝利した。

Lower Finals RRQ vs TALON

DAY 1はTALONとRRQがBO5での対決となった。両チームとも同じ東南アジアチームであり、何度も対戦してきた因縁の対戦である。コーチの入場時にあえてフィストバンプをしないという、Pacificの中でも同じ東南アジア地域のチームだからこその近い距離感を感じさせられるパフォーマンスも見られた。

1、2マップ目はアグレッシブなTALONのプレイスタイルでRRQを圧倒し続け、Primmie選手(TALON)の殺人的な戦闘力で翻弄し、あっという間にTALONが連取。(4-13、7-13)

しかし、流れが変わったのはここから。TALONピックであった3マップ目カロードを制し(13-10)、立て続けに4マップ目アイスボックス(13-6)を連取し、マップカウント2-2で並べた。最終マップとなったサンセットでは、互いにACEやクラッチなどのスーパープレイを繰り返して接戦を繰り広げ、オーバータイムに突入の末、14-12で勢いそのままにRRQが勝利した。

後がない状態に追い込まれてからのRRQの追い上げ、そして追いつかれたあとにパフォーマンスを落とさないTALONの大接戦に、会場のボルテージは最高潮に到達していた。
翌日に繋げたRRQは試合後の記者会見で、自身のマウスパッドを韓国に忘れたというJemkin選手が、新しく用意したマウスパッドに慣れるのに時間がかかったので先2マップを連取されてしまったのでは…という話題があがり、チームメンバー一同が笑いに包まれるなど、緊張から解放された彼らの安堵は想像以上に大きそうに見えた。

DAY 2

オープニングセレモニー

Pacific王者を決める決戦の前に、千葉雄喜によるスペシャルパフォーマンスからスタート。今大会のアンセム『心配無用』を、スーツを着た疲れたサラリーマンダンサー達が解放される心配無用!なパフォーマンスとともに披露。
アーカイブを見返して、『VALORANT』キャラクターと千葉雄喜という貴重な2ショットを是非チェックしてみてほしい。

Grand Finals
PRX vs RRQ (3-1)

DAY 2は前日に見事な大逆転勝利をおさめたRRQに、『VALORANT Masters Toronto 2025』を優勝している直近の世界王者PRXが立ちはだかった。

1マップ目(バインド)、2マップ目(アセント)はPRXがお馴染みの「W gaming」な恐竜スタイルで、RRQの前日の大逆転の勢いを圧倒して連取。もはや芸術的なアグレッシブさは、直接目の当たりにすると、観客でも足がすくんでしまいそうな勢いだった。(13-8、13-7)

3マップ目ロータスでは、序盤は接戦が続く。6-6で折り返したあと、ディフェンダーサイドのRRQは鉄壁の守りを見せつけ、一本も取られることなくマップを取り切った。ロータスはPRXにとってかなり勝率の高いマップであったにも関わらず、前日のLower Finals同様、追い込まれたRRQが発揮するポテンシャルには連日驚かされる。(6-13)

4マップ目ヘイブンでは、ついさっき得意マップを取られたとは思えない勢いで序盤からRRQに襲いかかり、ヨル&ウェイレイを先頭にして、世界を獲った恐竜たちの進軍は止まることなく、RRQを止め切って勝利をおさめた。(13-7)

おわりに

最恐で恐竜な集団PRXのアグレッシブなスタイルは唯一無二で、またもやPacific地域を圧倒する結果となった。一方で、RRQとの直近の直接対決ではPRXが敗れていたということで、PRXメンバーは彼らをライバルとして認識していたようだ。試合後のインタビューでは自分達の完成度について、この日唯一マップを取られたロータス以外は本当に完璧であったと語った。この自信と、それを裏付ける世界トップレベルの完成度が彼らを王者たらしめており、今秋のチャンピオンズではどのように証明されるかに注目しておきたい。