2025年5月17日、18日の2日間に渡り、公式VALORANTトーナメントの決勝大会『VALORANT Challengers Japan 2025 Split 2 Playoff Finals』が開催された。今シーズンを戦い抜いた上位4チームであるRIDDLE ORDER、NOEZ FOXX、FENNEL、QT DIG∞が集い、幕張メッセ 国際展示場2・3ホールという大舞台で多くの観客を前にしのぎを削った。

サーキットポイントがかかった重要な大会

『VCT 2025 Ascension Pacific』の出場に必要なサーキットポイント(※注1)を賭けた大きなチャンスである今大会は、選手だけでなくチームのサポーターにとっても大きな緊張感のある2日間になっていたことだろう。
※注1 本年度の『VALORANT Challengers Japan』からの『Ascension Pacific』出場へは、年間を通したサーキットポイント制が採択されている。

有志による応援広告

会場最寄駅の海浜幕張駅に着くと、駅構内のディスプレイ広告にはFENNELチームの有志ファンのもと出稿された応援広告が映し出されていた。

入場待機列でのサプライズ

17日はあいにくの大雨だったにも関わらず、2日間を通して入場口付近には朝早くから多くのファンが長蛇の列を作っていた。ところが、待機列に公式キャスターの岸大河さんとOooDaさんが訪れ、早い時間からの来場者には、あいにくの天気で沈む気分も一気に晴れるサプライズが用意されていた。

チームブースで作られた長蛇の列

イベント開始後は真っ先に座席へ向かう人、チームブースの物販に並ぶ人、歩き回って知り合いや有名人を見つける人、お酒を飲む人など、過ごし方はそれぞれ。今回チームブースとしては、出場の4チーム以外にもMURASH GAMING、REJECT、DetonatioN FocusMe、SCARZ、CREST GAMING Zstが出展し、チームグッズの販売や所属メンバーとの交流が行われた。そのため、多くのブースでかなり長い行列が作られてしまっていたのだが、所属選手やストリーマー以外にも、2日間で複数のチームオーナーがサプライズで各々のブースに登場するなど、ファンには嬉しいサプライズイベントがここでも発生。このようにサプライズ満載な様子で、開場直後から試合終了時刻まで、選手らとファンとの交流は活発に続けられた。

企業ブース

協賛企業であるGALLERIAとふもっふのおみせ、ZONe ENERGYによるブース出展があった。GALLERIAブースではオリジナルステッカーが配布され、ふもっふのおみせブースには多くのゲーミングデバイスが並んでおり、デバイスファンたちが多く集まっていた。

試合結果

会場は選手の入場が始まるとともに段々と熱気に包まれていった。試合が進むにつれ、観客の声援も徐々に大きくなっていき、選手のスーパープレイが出ると大歓声によって会場が大きく震えた。

Day1 Match 1 RIDDLE ORDER VS QT DIG∞

MAP1 ASCENT 13-3
QT DIG∞がピックしたアセントは、RIDDLE ORDERがSplit2では一度もプレイすることがなかったマップであったが、13-3という圧倒的なスコアでRIDDLE ORDERがMAP1を取得する展開となった。

MAP2 ICEBOX 13-9
攻守交代した後半、QT DIG∞に4連続でラウンドを取られ苦戦を強いられることとなったRIDDLE ORDERであったが、自慢の粘り強さを見せ13-9で第2マップも取得しDay2の決勝戦へと駒を進めた。

Day1 Match 2 FENNEL VS NOEZ FOXX

MAP1 PEARL 13-11
第1マップはNOEZ FOXXがピックしたパールでは序盤から一進一退の攻防が繰り広げられ、前半を6-6で折り返す展開となった。攻守交代した後半もお互いにラウンドを取り続けるシーソーゲームが続いたが、接戦の末、13-11でFENNELが第1マップを制した。

MAP2 HAVEN 13-5
第2マップヘイブンでは、第1マップ取得から波に乗ったFENNELが9-3でNOEZ FOXXを圧倒し前半を折り返す展開となった。後半も勢いそのままにNOEZ FOXXを追い詰め、13-3で第2マップも取得し、RIDDLE ORDERが待つ決勝へと進んだ。

VALORANT Challengers Japan 2025 Split 2 Playoff Finals Day1は、RIDDLE ORDERとFENNELがDay2の決勝戦に駒を進める結果で終えた。
去年に続きRIDDLE ORDERが国内連覇するのか、それともFENNELが去年のリベンジを果たすのか、Day2は目の離せないマッチアップとなった。

Day2 GRANDFINALS RIDDLE ORDER VS FENNEL

MAP1 FRACTURE 13-7
第1マップは満を持してピックされたフラクチャー。序盤からRIDDLE ORDERがFENNELを追い詰め前半を9-3で折り返した。FENNELも劣勢を跳ね返すべく、後半に4ラウンド連取で果敢に攻め立てるが、猛攻止まらぬRIDDLE ORDERが13-7でMAP1を取得した。

MAP2 ASCENT 18-16
第2マップは終始、両者一歩も引かない激しい応酬が続き、試合は12-12でオーバータイムに突入した。オーバータイムが長引くにつれ、選手の叫び声も次第に大きくなっていき、会場を震わせる。第34ラウンド、JoxJo選手がneth選手との1vs1の読み合いを制し、激闘の末、18-16でRIDDLE ORDERが第2マップのアセントを取得した。RIDDLE ORDERが一足先に国内のオフライン大会連覇に王手をかける展開となった。

MAP3 SPLIT 13-6
RIDDLE ORDERが2連続のマップ取得を追い風に、第3マップでも序盤から主導権を握る展開が続いていった。それでもFENNELは攻守交代後、人数差を覆しThriftyでラウンドを取得するなど、追い込まれた状況ながらも、気力を振り絞って食らいついていく。
そして運命の第19ラウンド、去年の大会と同じく、JoxJo選手が最後の1vs1を勝ち切り13-6でRIDDLE ORDERがオフラインの国内大会連覇を果たした。

RIDDLE ORDERは今大会を優勝したことでサーキットポイントを90ポイント獲得し、合計で140ポイントと『VCT 2025 Ascension Pacific』出場への大きなリードを獲得した。


2日間に渡る4チームの激戦はRIDDLE ORDERの優勝で幕を閉じた。
RIDDLE ORDERはVCT Pacificの舞台で戦うその日を夢見て、大きな1歩を踏み出した。

◾️VALORANT Challengers Japan 2025 Split 2 Playoff Finalsのアーカイブ配信はこちら
Day1 https://www.youtube.com/watch?v=MIDSrlrnQ6o
Day2 https://www.youtube.com/watch?v=_HhkjNXEMYw