text by Hiragi
edit by GAMEZINE
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王座奪還、日本王者VARREL復活
2025年3月2日(日)に『esports Style UENO』にて『オーバーウォッチ2』の公式大会である『Overwatch Champions Series 2025 Japan(以下、『OWCS JAPAN』とする)Stage 1 – Playoffs Grand Finals』が行われた。観戦チケットは販売開始されてからすぐに完売。『Overwatch League』で活躍していたKaliosとEdisonをメンバーとして率いているVortexWolfとのGrand Finalsを見事制し、日本一に返り咲いたVARRELに『OWCS JAPAN Stage 1』を終えての心境と『Overwatch Champions Series 2025 Asia(以下、『OWCS ASIA』とする)Stage 1』に向けての意気込みを聞いた。
オープニング
蒼汁さんからの挨拶から始まり、VARRELからはNico選手が「Edisonにはソジョーンタイマン負けたくない」と語り、VortexWolfからはKalios選手が「ソジョーンタイマンは絶対にEdisonさんが勝ってくれるので心配はないし、こっちには秘密兵器のキールがいる」とGrand Finalsに向けての意気込みを語った。
試合が始まってからは、ファンの方たちが各々応援しているチームに向けて作ったチアボードや持参した応援グッズを握りしめながら応援していた。
試合の流れ
試合は4本先取した方の勝利となるFirst to 4で行われた。
1試合目のルールはコントロールでマップはLIJIANG TOWER。BANピックはVARRELがファラ、VortexWolfがレッキングボールを選択した。1マップ目のコントロールセンターはVARRELのQki選手のトールビョーンがEdison選手を落とし、ポイントを先行。その後も、Qki選手のファーストピックが続き、100%:0%で1マップ目を取得したのはVARRELであった。
2マップ目のナイトマーケットはKSG選手のラマットラが試合開始30秒もたたずに、Edison選手、朔メ選手を落とし、ポイントを先行。その後、VortexWolf側はナノブーストをKalios選手のウィンストンに与え、キルが続きポイントを取り返したが、アルティメットを使用した当たりあいをVARRELが制しポイントを取り返す。VortexWolfはサウンド・バリアとコピーを使用し、キルを発生させるが、VARRELもキルを返すことで、100%:60%でVARRELが2マップ目も取得し、コントロールを制した。
2試合目のルールはプッシュでマップはCOLOSSEO。BANピックはVARRELがオリーサ、VortexWolfがジュノを選択した。このマップはEdison選手が『Overwatch League 2022』で優勝を決めたマップでもある。VortexWolfはPlayoffs Semi Finalsでも使用したファラ、ソジョーン構成を使用し、Rrmy選手とEdison選手の火力でキルが発生し、先にポイントを大きく進行させたのはVortexWolf。その後も、ナノブーストをD.Vaがもらいバックラインにダイブし、VARRELの前線はファラの火力によってラマットラが倒されポイントを押し続ける。VARRELがアルティメットを使用した当たりあいを制し続けるが、ほんの数ミリポイントリードはできず。残り1分を切る時点で62m対63mでVortexWolfがリード。最後の当たりあいでは、Edison選手のオーバークロックによってVARRELのメンバーを1人ずつ薙ぎ倒し、観客席は大盛り上がりを見せた。プッシュはVortexWolfが制した。
3試合目のルールはフラッシュポイントでマップはSURAVASA。BANピックはVARRELがマウガ、VortexWolfがバティストを選択した。序盤はKSG選手のレッキングボールがVortexWolfのバックラインを荒らし続け、VARRELがポイントを先行。睨み合いが続き、VortexWolf側がEdison選手のオーバークロックで仕掛けるが、Nico選手のシンメトラのフォトンバリアによってカウンターされ1ポイント目を取得したのはVARRELであった。2ポイント目はシンメトラとトールビョーンのタレットによってエリアを固められ、VARRELが先にポイントを進め始めた。その後も、Qki選手のモルテン・コアによってキルが発生。しかも、VortexWolfの体力がほぼ満タンのナノブーストを貰ったウィンストンをKSG選手のレッキングボールがブープしてマップ外へ落としキル。2ポイント目もVARRELが取得。3ポイント目は先にVortexWolfがウィンストンのプライマル・レイジで場を荒らしポイントを進め始めた。99%まで到達し、決め切るために朔メ選手のキリコが狐走りで先に仕掛けたがVARRELがアルティメットを使わずに対応し、ポイントを取り返した。VARRELのポイント進行終盤に、VortexWolf側がプライマル・レイジを使用し仕掛けたが、VARRELがウィンストン以外のヒーローを倒すことで見事いなし3マップ目を制したのはVARREL。
4試合目のルールはハイブリッドでマップはPARAISO。BANピックはVARRELがザリア、VortexWolfがマーシーを選択した。VortexWolfが攻撃側として試合は始まり、序盤は睨み合いが続き、徐々にVortexWolfがエリアを広げ続けた。Edison選手のソジョーンが開始1分の時点でNico選手のアッシュを落とし、試合がVortexWolfに傾くかと思われたが、Qki選手とMimoza選手がキルを返しなんとか耐えたVARREL。アルティメットの当たりあいが続き、何とかVortexWolfがポイントの進行を始めたが、KSG選手のD.Vaが生き残り続け、Nico選手のソジョーンのオーバークロックとQki選手の合わせによってキルが続き、VortexWolfはポイントを3ゲージ中の2ゲージのみ進めることが出来た。
攻守が交代したあと、すぐにNico選手のソジョーンとKSG選手のフォーカスによってEdison選手が落とされてしまった。VortexWolf側も負けず劣らずRrmy選手ががNico選手、Qloud選手を落としたが、その間に残ったQki選手のトレーサーとKSG選手のウィンストン、Mimoza選手のキリコがVortexWolfのメンバーを次々と倒し、ハイブリッドを制したのはVARRELだった。
5試合目のルールはペイロードでマップはRIALTO。BANピックはVARRELがゼニヤッタ、VortexWolfがシンメトラ。VARRELが攻撃側で始まり、VortexWolfの構成を確認してから、アンチピックとなる構成にVARRELは変更してからペイロードを進め始めた。Edison選手、Rrmy選手によるファーストピックが続き、VortexWolf側が守りきるかと思いきや、Nico選手のアッシュがRrmy選手のファラを落とした。それに続きKSG選手のオリーサもKalios選手を倒し第1ポイント到達。Nico選手のアッシュとEdiso選手のソジョーンを中心にワンピック争いが激しく続き、キルトレードが終わらない。第1ポイントはVARRELが順調に押し切ったが、第2ポイントのラストは朔メ選手がRrmy選手のゲンジにナノブーストを与える事で、ナノ龍撃剣でVARRELを一掃し第2ポイント到達の手前で防衛成功。
攻守が交代し、最初はソジョーンをプレイしていたEdison選手だったが、開始1分半時点でソンブラに変更。Rrmy選手のトレーサーと一緒にバックラインを荒らす動きに。VARRELは逆に前線に火力を集中させペイロードの進行を抑える。その後、Kalios選手がナノブーストを貰い前線を押し上げ、Rrmy選手のトレーサーがパルスボムをQloud選手につけてキルをし、第1ポイント到達。到達後すぐにRrmy選手はファラに変更。第2ポイント中盤ではRrmy選手のファラにKSG選手のオリーサが槍を刺し抑えていた。だが、Rrmy選手のファラがMimoza選手を倒し、キール01選手、Kalios選手もそれに続きキルを発生させた。最後はRrmy選手のファラがバレッジでKSG選手を落とした事でペイロードを押し切ることができ、ペイロードを制したのはVortexWolf。
6試合目のルールはペイロードでマップはROUTE 66。BANピックはVARRELがアナ、VortexWolfがシグマを選択した。VortexWolfが攻撃側として始まった。ゼニヤッタ、ブリギッテ、ウィンストンといった変わった構成を使用し防衛を始めたのはVARREL。序盤は睨み合いが続くと思われたが、開始40秒時点でEdison選手のソジョーンがファーストピックを起こし、Kalios選手も続きKSG選手を倒したことにより、VortexWolfがペイロードを進められる展開に。その後、朔メ選手が誰よりも早くアルティメットを上げ、狐走りを使用しすることで順調に第1ポイント到達。第2ポイントは防衛側に高台が多くあるためQloud選手のゼニヤッタはパークで浮遊を選択し高台を移動することで今までにない斜線を増やしていた。アルティメットの当たり合いはVARRELが勝ち続け、ペイロードは止まってしまった。Rrmy選手のトレーサーとEdison選手のソンブラによってキルが発生し、第2ポイント到達手前まで押すことは出来たが、Nicoソジョーンのオーバークロックによって4人キル。オーバータイムになり、Edison選手がEMPで仕掛け、当たり合いに勝ち第2ポイント到達。その後、すぐにVARREL側はVortexWolfのリスポーン前で守り続けまたもやオーバータイムに。なんとか打開しペイロードを進行し始めたVortexWolfだったが、最後はペイロードに触れることが出来ずに終了し、攻守が交代。
交代後、睨み合いの中、Kalios選手がQloud選手を落とし、Edison選手がNico選手、KSG選手を落とす事で一度はペイロードが止まったが、KSG選手のファーストピックからプライマル・レイジを使用し、第1ポイント到達。第2ポイントではEdison選手とNico選手のオーバークロックによって激しいキルトレード合戦。Rrmy選手もトレーサーでパルスボムをKSG選手に付け、倒す。しかし、またもやKSGのプライマル・レイジによって場を荒らし、VARRELのメンバーがしっかりとキルを拾うことでVortexWolfを1人ずつ倒し第2ポイント到達。第3ポイントでも激しいアルティメット使用した当たりあいが続き、Kalios選手のD.Vaによる自爆でラリーを使用したMimoza選手のブリギッテを落としたり、Nico選手のソジョーンがキール01選手を落としたりとキルトレードが続きに続き、どちらが勝利するか全くもって分からない状況であったが、最後にペイロードを押し切り勝利したのはVARRELであった。
Grand Finalsの結果はVARRELが4-2でVortexWolfに勝利し日本一となった。
会場の様子
チアボード
前回はチアーボードが全部なくなってしまったが、今回はチアーボードを書く場所にたくさん用意されていた。ファンの方が各々応援しているチームに向けての応援メッセージや「オーバーウォッチ」のヒーローのイラストを書き、応援するためにチアボードを用意していた。
試遊台
観戦席の後ろには「ヒーロー・マスター」モードをプレイ出来る場所が設けられていた。Grand Finalsが始まる前の時間にプレイするファンの方も。
VARREL物販ブース
『esports Style UENO』の1階の入口付近では、VARRELのチームグッズ販売が行われていた。VARRELオーバーウォッチ部門のファンアートを描いている食う寝るさんのイラストのグッズに加え、VARRELのユニフォームやANSさんのパーカー「ANS HOODIE」が販売されていた。
ファンミーティング
『OWCS JAPAN 2025 Stage 1 – Playoffs Grand Finals』が終了後、VortexWolfとVARRELのファンミーティングが行われた。ファンの方たちはユニフォームやチアボードにサインをもらったり、選手と一緒に写真を撮ったりしていた。
優勝者インタビュー
ーー『OWCS JAPAN Stage 1』優勝おめでとうございます。まず優勝した率直な感想をお願いします。
KSG 今回優勝できて、MVPもとれてかなり嬉しいんですけど、なにより練習期間中とかだとYaHoコーチとPainコーチからのフィードバックをうまく昇華できていなかった実感があってかなり不安だったんですけど、MVPという形でフィードバックをうまく活かせてすごく嬉しい気持ちです。
Mimoza 本当に優勝できて安心しています。急にずっと日本一だったチームにいきなり入って結果残せるか不安だったんですけど、自分のプレイスタイルとみんなのプレイスタイルを歩み寄って合わせてうまい感じに仕上がったのかなと思います。本当に優勝できて嬉しいです。
Qloud 素直にめっちゃ嬉しいですね。前回負けてしまって3位で終わってしまって、その日から次の大会で絶対一位を取るために練習して生きてきたんで、今日1位になれて本当に嬉しいです。
Nico 素直にめちゃめちゃ嬉しいです。どこが一番嬉しいかっていうと日本人ロスターっていうところにVARRELはこだわりを持っていて。他のチームは海外の強力な選手がいる中で、このメンバーで優勝できたっていうのが価値あるものなのかなと思っています。
Qki 嬉しい気持ちよりもほっとした気持ちの方が大きくて。今シーズンは前のシーズンが3位だったというのもあって僕がVARRELに入ってから一番練習したし反省会もしたしその分チームメンバーとの衝突も一番あったシーズンなんですけど、ここまでやって優勝できなかったらどうしようって思っていたので優勝できて今はほっとしています。
Mihawk まず、めちゃくちゃ嬉しいのと、みんなが頑張っている姿を間近で見てきたので前回の敗北から今回絶対勝つぞという感じが伝わってきていて。それが報われてめちゃくちゃよかったです。
YaHo 練習期間中に喧嘩したりとか結構あったんですけど、その空気感を引きずらないで優勝までいけてめっちゃ嬉しいですし、ありがたくもあります。
Pain 優勝したことは私もめちゃめちゃ嬉しいですし、選手たちには感謝しています。強い選手がひとりひとり集まった結果優勝出来たのかなと思っていて、こういうチームと出会えて私は運が良かったなって思っています。
ーー次に、Mimoza選手の加入についてお聞きしたいと思います。Mimoza選手が正式に加入されてから、チームの戦い方で変化した部分はありましたか?
KSG Mimozaさんは瞬間的な判断能力の高さといいますか、作戦をパパっと決めてくれるところがすごいありがたいなと思っています。そういった部分で「これ行くの?行かないの?」みたいな場面で「安牌を取って行かないでおこう」ではなくて、「行ってとりあえず試してみよう」みたいな事が前よりも増えたことで、戦術が増え、より動きが柔軟になったなと思っています。
ーーQloud選手は新しくMimoza選手とサポートデュオを組んでみていかがでしたか?
Qloud 今までと違うのは本当にアグレッシブ過ぎるというか。ルシオとかやってる時に敵の懐まで入っていくんですよ。僕はアナとかジュノをプレイしているので後ろにいるんですけど、遠くにルシオのちっちゃい影が見えて。あいつ帰ってこれないなって思いながら他の人をヒールしていたら「ソジョーンやったわ!」とか言いながら帰ってくるシーンが結構あるんですよね。適当にアグレッシブにやっている訳ではなくて、敵を倒せる確信を持ってやっているんだろうなっていうのは思いますね。
ーー新システムであるパークが導入されてから、最初に『OWCS JAPAN』で試合を行ったのはVARRELだったと思います。急な変化だったと思いますが、どのように対応していきましたか?
Qloud 僕たちはそもそも日本一のフィジカルを持っているプレイヤー達なので、パークが来ても練習とかランクをちょっとやってみんなで「これが強いんじゃない?あれが強いんじゃない?」で言い合って自分たちが強いと思うパークを選んで、それをコーチと話して「じゃあ、このヒーロー達の組み合わせがいいよね」っていう感じで混乱とかはなく、僕たち的には簡単に対応できたのかなと思っています。
ーーVARRELにとって追い風となった感じですか?
Qloud そうですね。パークのおかげで引き出しが増えた感じです。ゼニヤッタなんか今じゃ空飛べちゃいますし。いつもだったらできないプレイをできるようになったりと、僕たち的には結構プラスでしたね。
ーーコーチ目線ではいかがでしたか?
Pain パークが実装される日は夜中まで起きていて、僕的にはめちゃめちゃドキドキしていました。オーバーウォッチに変化が起きてくれること自体はめちゃめちゃ嬉しいことでしたし、パークによってめちゃくちゃ大きく変わったわけではなく、ゲームの中での選択肢や戦略が増えた事で観戦しているファンの方々も同じプレイばかり見ることもないし、めちゃくちゃ良いパッチだったのかなと思います。
ーーオフラインがかかったPlayoffs Semi FinalsのLazuli戦についてもお聞きしたいと思います。今回フルセットの末に勝利した時、Qloud選手が叫んでいたのが印象的だったんですが、その時の心境やチームの雰囲気はどうでしたか?
Qloud 僕らはVARRELとしてでもそうですし、日本代表としても大会でアメリカに行ったり韓国に行ったりしていたんですけど、日本のオフライン大会はまだ経験したことがなくて。『OWCS JAPAN 2024 Stage 2』から日本でGrand Finalsをオフラインでやるよってなった時にめちゃくちゃ出たかったんですけど、その時は日本のオフラインに出れなくて。今回こそはオフラインで日本のファンの方々と一緒にGrand Finalsに臨めたらなっていう気持ちが強かったので勝った時は本当に飛び跳ねて喜んでました(笑)
Nico Lazuli戦はVARREL史上過去一酷いと言っていいぐらいに緊張のボルテージが上がっていて。勝ちたいっていう思いがみんな強すぎて、めっちゃ声でかいし、ちょっと冷静な判断ができなかったり、キルを取れる場面だったらデスよりもキルを優先しちゃう場面が全体的に結構あって(笑)それで、もうみんな根性振り絞って頑張って声出して、声で相手を倒せるぐらいの声量でプレイして、やっと3-3のフルセットの末、大逆転勝利っていう超気持ちい展開で。あの勝利はみんなの気持ちで勝ったところがでかいと思っています。
ーーここからは、Grand Finalsの試合内容についてお聞きします。グループステージではVortexWolfに3-0で勝利を収めていたというのもあって、今日のGrand Finalsは自信をもって試合に臨んでいましたか?
Qki 僕個人としてはGrand Finalsの前に戦ったLazuliの方が苦手な構成だったり、相手が得意なヒーローが僕があまり好きじゃなかったりしたチームだったので、Lazuliの対策をめちゃくちゃしていたんですよね。なので、VortexWolfとGrand Finalsってわかった時は、正直予選でたくさん勝っていたのもあって、対策も立てやすいなと思ってGrand Finalsでは自信をもってプレイしていました。
Nico グループステージの時とオフラインの時で空気感も違うし、Edison選手は『Overwatch League』の覇者でもあるので、こういうオフラインっていう環境に絶対強いっていうのはわかっていて、そこは不安ではあったんですけど、実際自分もソジョーンは得意なピックとしてやってきているのでそこに関しては絶対負けられないっていう気持ちで臨んでいました。
ーー今大会からBANピック制度が導入されましたが、Grand FinalsではVARRELのBANピックが刺さっているように見えました。実際のところはどうでしたか?
Nico 俺らって構成の選択肢が何個かあってPlease Not Hero Banの構成と一般的なソジョーンとかの構成などがあるので、今日のGrand Finalsとか相手チームからすると俺らはシンメトラ、トールビョーンをずっとやってくるチームだと思っている中で、それをカウンターでBANしないといけないけど、BANすると他の練習した構成が出てくるので相手はやりづらい所があったと思いますね。
YaHo こういった戦い方ができたのは選手たちのピックプールが広かったおかげだと思います。
Qloud 1試合目とか上手くいって、こっちがファラをBANしていてVortexWolfは僕たちがシンメトラ、トールビョーン、レッキングボール、バティスト、イラリーを使ってくるんじゃないかと思ってレッキングボールをBANしてきたんですが、そもそもこっちは2つ構成を用意していたのでBANされた時用の構成を使って勝ちました。3試合目のSURAVASAの時はBANされなかったのでシンメトラ、トールビョーン、レッキングボールの構成を使って勝ちました。
KSG そもそもYaHoさんがまず構成を用意してくれるんですよ。でも「それはイヤ」とか言うと、新しい構成を考えてくれて。そうやって絞った構成を今使用しているんですけど、YaHoさんが「これがBANされたらあれをBANして、こうしよう」っていう絶対に勝てるフローみたいなのを作ってくれるので、それのおかげでBANされても安心してプレイできました。
ーー戦い方が上手く刺さったというか、BANピックでスノーボールしているような感じなんですね。
Qloud そうですね。あと、試合形式がFirst to 4だったのも良かった点ですね。長く続いたら、シンメトラBANもトールビョーンBANもレッキングボールBANも使っちゃって最初の3マップを取られたとしても、次からはBANできなくなるので。
Nico Lazuli戦とか特に、3マップ負けても残り4マップ取ればいいじゃんって感じで。シンメトラ、トールビョーン、レッキングボールを軸とした構成を使用していたのでその3つうちの1人がBANされてしまった時に負けてしまうかもしれませんが、残りの4マップは絶対取れるという作戦でした。
Pain BANピック入ってから作戦通りだったなって感じは結構します。
ーーGrand Finalsで印象的なシーンはありましたか?
Nico それでいうと、ROUTE 66でトレーサーとソンブラが固まっていてフランカー2人の頭をチャージショット一発で抜いた事ですかね。Grand Finalsでそんなことあるんだって感じでした。俺のソジョーン史上でも本当にない瞬間ですね。今のソジョーンってヘッドショットしてもワンパンできないので、そういったことが起きるってことは何か舞い降りてるのかな、いい日なのかなって感じましたね(笑)
ーー最後のマップであるROUTE 66の最終盤では、Nico選手とQloud選手が高台を抑えていて、VARREL優勢の状況を作り出していたタイミングでMimoza選手のブリギッテがD.Vaの自爆で倒されてしまったが、Nico選手がキルを取り返し、その後も、お互いにキルトレードが続く中、最後はKSG選手とQloud選手がVortexWolfを倒し切り、心頭滅却を使用してきたキール01選手のゼニヤッタをMimoza選手がブープしペイロードに触れさせないようにしたことで勝利した場面があったと思います。その時、選手目線だとどういった気持ちでプレイしていましたか?
Mimoza ラリープッシュしたいなと思いつつも、自分がペイロードを運ぶ役割だったんで味方頑張ってくれとしか言えなくてただただ辛かったんですけど、最後ラリー使って自爆で吹っ飛ばされた時は「うわぁ…」ってなって言葉でなかったですね(笑)僕的には本当に絶望でした(笑)
Nico 俺とQloudさんは、ペイロードの位置が最後手前だったんで何もしなかったら相手はペイロードに来ないといけなくて死ななければ絶対に良いって思ってたんですよ。そういったコールをした時に、ラリー使ってMimozaが倒されたときは「なにしとんねん!!」って(笑)
Mimoza 違う違うんですよ!正面でペイロードを挟んでD.Vaを見ててマトリックスのせいで誰もD.Vaを削れなさそうだったんで僕が横から殴ってD.Vaを割ったんですよ。その後、「これ、キャリーできるくね…?」って思ったんですけど、そしたら、自爆が無事刺さっちゃって。あれなかったら最高のシチュエーションだったんですけどね(笑)
Qloud でも、逆にあれで僕たち的にはまだ時間もちょっと残っていて「ゆっくりしようぜ」って感じになれたんですよ。相手目線ペイロードを少しでも進められたら負けになってしまうシーンだったので、1人倒した時ってめっちゃほっとするんですよ。でも、そんな時にNicoさんが1人倒してくれて、後からキルしたこっちは「あ、勝てるかも!」ってなるし、相手からしたら人数五分に戻されて「あ、これ負けるかも」ってなるので、一周回ってメンタル的には良かったですね。
Mimoza 作戦です(笑)
ーー次の大会である『OWCS ASIA Stage 1』で、対戦してみたいチームや意気込みを教えてください。
KSG レッキングボールだったらJun様(Junbin選手)とかD.Vaやジャンカー・クイーンだったらHanbinさんとか僕がリスペクトしているタンクプレイヤーの方々もかなりいるので、その方たちと対等に戦えるようにというか、なんなら爪痕を残せるように頑張りたいなと思うのと、『OWCS JAPAN』で昇華しきれなかったコーチからのフィードバックが多くあるので、それをより自分のものにしていけたらなと思っています。
Qki 対戦したいチームとかは特にないんですけど、去年の11月頃にゲンジのコーチングをWhoRU選手から受けたことがあって。教えてもらってから大分ゲンジのフィジカルが上がったのでゲンジが上手い人からのコーチングってすごいんだなって感じつつ、そこで少し仲良くなれたので、WhoRU選手のゲンジと戦えたら嬉しいなって感じですね。
Nico Pacific地域のチームには絶対勝ちたいです。
ーー最後に、いつも応援してくれているファンの方々へのメッセージをお願いします。
Qki 前回は3位という不甲斐ない結果で終わってしまって、めちゃくちゃ申し訳ない気持ちで、今年1年は頑張って一位をとろうという気持ちで居たので、無事優勝できたて少しはファンの方々に恩返しができたのかなと思います。応援ありがとうございます。
Nico いつも応援ありがとうございます。ここまで来れたっていうのは僕たちが前回3位になってもめげずにやってこれたっていうのはファンの方の声援のおかげなので、『OWCS ASIA 2025 Stage 1』でも良い結果を残せるように頑張るので応援よろしくお願いします。
Qloud 前回負けちゃったけどそれでも僕たちのことを信じて応援してくれているファンの方々に、グループステージの時Nyamgamingに負けちゃって「おいおい、大丈夫かVARREL」と思われたかもしれないですが、それでもまだ応援してくれている方が今、僕たちのことを応援してくれていると思っています。本当にファンの皆さんのおかげで勝てました。ありがとうございます。
Mimoza まだ入ったばかりで新参者なんですけど、これからどんどんチームとしてみんなで成長していきたいと思っているので、これからも応援よろしくお願いします。
KSG 『OWCS ASIA 2025 Stage 1』に向けて、もっと成長して頑張りたいと思っているので、これからも応援よろしくお願いします。
Mihawk いつも応援ありがとうございます。自分も試合に出たときはキャリーするつもりなので、もし出たときは安心して見てもらえたらと思います。
Pain ファンのみなさんの応援って選手にとってもコーチにとってもそこまで力になってないのでは?って言う人がいると思うんですけど、私が感じたのはみなさんの応援コメントとかを見るだけで実はすごい力になってるんですよね。だから、ファンの方からの応援がいかに自分たちにとって大事かを改めて感じました。応援してくださる皆さんにはめちゃくちゃ感謝しています。
YaHo 応援してくださりありがとうございます。これからもVARRELをよろしくお願いします。
プロフィール
KSG
日本のタンクプレイヤーを代表する選手であり、ヒーローのピックプールが幅広くウィンストン、シグマ、オリーサ、レッキングボールといった複数のタンクを使いこなす選手。環境の変化が激しかった今大会でも良い結果を残すことができた理由の一つだと言える。
Nico
日本のDPSと言ったらまず名が挙がるであろうプレイヤー。彼を代表するヒーローはトレーサー、ソジョーン。最近のルーティーンはサウナに入って瞑想しリセットすること。Edison選手のことを普段はエジ様と呼んでいる。
Qki
Qki選手と言ったらエコーのイメージが強いが、今大会ではNico選手とタレット構成をする際にトールビョーンも使用し、メイン攻撃でのワンピックやアルティメットによるエリア制圧力を見せてくれた。
Qloud
アナ、キリコを主に使用しているフレックスサポートプレイヤー。他にもイラリーやゼニヤッタを使用し、サポートながらもとてつもない火力を出す場面も。Grand FinalsではROUTE 66にてゼニヤッタで浮遊し、今までではあり得ないような場所から火力を出していた。
Mihawk
ロールを問わず、スナイパーが得意なプレイヤー。ウィドウメイカーやアナを主に使用している。DPSもサポートもできる所は特徴的であり、最近はサポートでの出番が多い。
Mimoza
『OWCS JAPAN 2024 Stage 2』では、NyamGamingのメンバーとして日本2位という結果を残したメインサポートプレイヤー。ルシオやブリギッテを主に使用しており、彼のルシオはとても攻撃的な戦い方で、日本では使用頻度が少ないビートエンゲージを、うまく活用するところは特徴的。
▼配信元
Twitch :
https://www.twitch.tv/ow_esports_jp
YouTube :
https://www.youtube.com/@OverwatchJP