eスポーツ業界で働く方々のリアルな言葉『株式会社RATEL 中条虎太郎』
プロゲーマーのセカンドキャリア、eスポーツ業界のさらなる成長に貢献する。

本記事では、将来eスポーツ業界を目指す学生や転職活動中の方に向けて、株式会社RATEL(以下、『RATEL』とする)に協力してもらい、どんな仕事内容なのか、どんな方がeスポーツ業界に向いているのかを『Call of Duty』の元プロゲーマーでもあり、現在はRATELのマーケティング部に所属している中条さんに話を聞いた。

――本日はよろしくお願いします。初めに中条さんが現在所属している部署とポジション、簡単なお仕事の内容について教えてください。

RATELのマーケティング部に所属しています。ポジションとしては営業になりますね。メインの仕事としては案件のご依頼や案件の企画と進行、ディレクション関係を担当しています。

――ディレクション関係のお仕事というのは、どのような事をされていらっしゃいますか?また、お仕事の流れについてもお聞かせください。

クライアントさんとストリーマーさんを繋ぐことをしています。クライアントさんから商品のプロモーションをしてほしい、認知拡大をしてほしい、販売促進をしてほしいといった所を相談していただいた後、その商品にあったストリーマーさんやVTuberさん、プロゲーマーさんを選定し候補をリストアップします。次にクライアントさんから、起用したい方を選んでもらい、実際にその方に案件の相談をしに行きます。案件を頼む相手が決まった後、ストリーマーさんの目線に立って僕の方で企画案や大まかな配信の流れや構成を考えます。もちろん、クライアントさんやストリーマーさんがやりたい事をできるように調整をします。あとはお互いにヒアリングをして企画の流れを決めます。企画を実施する前に抜け漏れがないか、注意してほしいことは何かといった最終確認として事前ミーティングを行い、企画が終わった後は今回の反省や今後どうしていきたいかといったヒアリングをする振り返りミーティングを行います。以上が簡単な仕事の流れになりますね。

――ありがとうございます。次に中条さんのゲームとの出会いについてお聞きします。初めてプレイしたゲームは何でしたか?

初めてプレイしたのは小学生の頃にプレイしたGAMEBOYの 『ポケットモンスター 緑』だったと思います。eスポーツで扱われる種類のゲームでいうと中学1年生の頃に部活が一緒だった友達の家でプレイしたPlayStation 3の『Call of Duty(以下、『CoD』とする) Black Ops』ですね。部活動が終わったら「みんなでCoDやろう!」ってとりあえずオンラインで集まってやっていました。

――見事に『CoD』の沼にハマったというわけですね。RATELに入社する以前は『CoD』に関わることをしていらっしゃったんですか?

そうですね。最初に所属したプロチームはSCARZで、18歳から『CoD』のプロゲーマーとして活動し始めました。初めてのオフライン大会は日本代表を決める大会の『ニコニコ闘会議2018』で、結果は準優勝でした。プロゲーマーを始めて3年目でLibalent Vertexに所属することになり、『Call of Duty Challengers日本代表決定戦 プレシーズンマッチ』で初めての日本一を取ることができました。昔から日本勢は『CoD』含め、FPSタイトル全般が強くないと言われていたので、世界で結果を残せるチームを作りたいと思って活動していました。

――プロゲーマーとして、とても活躍されていたんですね。eスポーツ業界にも様々な職種の会社があると思いますが、『CoD』のプロゲーマーを引退後、なぜイベント制作会社で働こうと思ったんですか?

中学生の頃から『CoD』をずっとプレイしてきて、約10年間eスポーツに関わってきました。人生の約1/3もプレイする側として関わってきているので、ここまで来たら仕事もeスポーツ関係にしたいと思ったんですよね。あと、CoDが盛り下がってきてしまったのを感じてきたので、自分で色々盛り上げられるような力や仕事内容を知りたかったのもあります。

――イベント制作会社にもいくつかあると思うんですが、その中でもRATELに入社することになったきっかけを教えてください。

19歳の頃に所属していたプロチームのマネージャーに紹介してもらったのがきっかけでした。当時、マネージャーがRATELに入社したての頃で、僕がプロゲーマーを引退した後、どうしようか悩んでいた時に声をかけてもらいました。eスポーツ関係の仕事には結構興味があったので、最初は勉強がてらに入ってみようと思って入社しました。

――現在のお仕事をされている中で、プロゲーマーの経験が活かされているなと思うことは何かありますか?

そうですね。In Game Leaderの頃に自分に何が足りないか、何があればスキルアップできるかを分析、リサーチをし、それを言語化してチームメイトにぶつけてみてフィードバックをもらって試してみて反省しての繰り返しをしていました。これは今の仕事でも変わらないことだと思います。そういったところが習慣になっていて自然とできるようになっているのを感じると、プロゲーマーをやっていて良かったなと思います。

――やはり、活かされている部分もあるんですね。加えて、お仕事をする上で意識していることについてお聞かせください。

全ての仕事をする上でプロゲーマー、ストリーマーファーストで物事を考えることを意識しています。具体的には、ストリーマーさんやプロゲーマーの方が面白い配信をしつつ効果が出る企画の構成は何か、どうしたらストレスなく進行できるかなどを考えています。僕自身あまり経験がない分野の方に仕事をご依頼する時も、まずはその人たちの目線で考えようとすることを大事にしています。僕たち目線ですべて考えてしまうと、エンドユーザーの方が楽しめない配信やコンテンツになってしまうと思っているので。あと、プロゲーマーの方にとって一番優先すべきことは練習なのでその時間を邪魔しないように気を付けています。

――中条さんが思う、RATELに来て欲しい人物とはどんな方ですか?

モチベーションが高くて自分で率先して動ける方ですかね。指示された事だけをする方よりも、向上心をもってスキルアップや活動が出来ないと成長することは難しいので。それに、eスポーツ関係の会社で働いている方々って割と若い方が多いイメージなので、自分の能力が上がりさえすればキャリアアップが目指せると思っています。RATELにも若い方が多くてわからないことがあってもフランクに聞ける環境なので積極的に動ける方は成長しやすい職場だと思っています。僕自身も成長したいと思っているのでお互いに高めあえるような人とは一緒に仕事をしたいですね。

――最後に学生の方や転職活動をしている方に向けてメッセージをお願いします。

この記事を読んでくれている方はeスポーツやゲームが好きな方だと思うんですが、僕が思うに好きな分野の仕事をしたいという思いは比較的叶いやすい方だと感じています。eスポーツというジャンルはここ数年でやっと日本に浸透してきました。そのため、新しい業界なので若い人にもチャンスがあって活躍しやすい業界です。しかも、こういうことをしたら絶対面白くなるという根拠をしっかりと持っていて、自分で考えたアイデアなら通りやすい業界だと思っています。eスポーツ業界の力になりたい方、好きなことを仕事にしたい方は迷わずにチャレンジしてほしいですね。

――ありがとうございました。

RATEL 中条虎太郎 Profile

香川県出身。プロゲーマーの活動をしやすくするために上京。趣味はサウナ。日々の運動として、散歩やジムに通う事を考えている。最近ハマっているゲームは『マーベル・ライバルズ』。

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