text by feneki
edit by GAMEZINE
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2024年12月14、15日にKアリーナ横浜で開催された『Riot Games ONE 2024(以下、『RGO』)』にて、GAMEZINEでは1日目の試合を終えたFnaticからBoaster選手とkaajak選手にお越しいただき、インタビューを実施した。本稿では一部抜粋した内容の合同インタビューと、GAMEZINE編集部による独占インタビューをお届けする。
2024年10月24日にSayonara選手(インターナショナルリーグの年齢制限のため本大会終了後に契約終了)、10月31日にkaajak選手、そして12月11日にcrashies選手が、立て続けに加入して大きくチームの編成が変わったFnatic。
IGLとして長くチームに在籍するBoaster選手と新しく加入したkaajak選手に、異なる視点から見たFnaticというチームについて、語ってもらった。
合同インタビュー(一部抜粋)
――本日の感想を教えてください。
Boaster選手:オフシーズン初めてのビッグステージでわくわくしていました。なんでか分からないけど僕たちは日本で強いんですよ(笑)。セットアップなどのプレイ面も上手くいって良かったです。
kaajak選手:自分は、こういった大人数の前でのプレイは今回が初めてだったんですが、良いプレイができたし楽しくて、ナイスでした。
――kaajak選手はDerke選手の代わりに超名門チームFnaticに加入した中で、プレッシャーはありましたか?
kaajak選手:今のところはそういったプレッシャーはないですね。チームの皆と上手くやれているし、もちろん学ぶところもあって、そういったところも含めて自分の穴を埋めつつ、チームでプレイできているので、自分の成長を見てほしいです。プレッシャーなくできているのでご安心ください。
――今大会ではオフシーズンにも関わらずしっかりとしたプレイをされていましたが、どのような調整をしましたか?また、去年のオフシーズンは『リーグ・オブ・レジェンド(以下、『LoL』)』のランクをマスターまで上げる企画をされていましたが、今年はやらなかったのですか?
Boaster選手:去年のような失敗はもうしません(笑)。昨シーズンは自分達が思ったようなプレイをあまりできなかった部分があったので、チームを全体的に強化したいという想いがありました。あと、僕はもう『LoL』はしないよ。ちょっと『ポケモン』するくらい。1月までに5マップくらいはこの5人でしっかりプレイできるようにしておきたいですね。昨シーズンの開幕前はとても焦りがあったけど、今はとても落ち着いています。
――来年のチームの目標を教えてください。
Boaster選手:とてもハードなシーズンになるとは思っています。でも、そう思ってもなんやかんやいつもトップに残るような実力が出せているので今年も同じ展開になればいいなと思っています。自分自身もチームとしても、しっかり状態を整えていきたいですし、笑いジワと白髪も増えてきて、それだけ大変な思いもしてきているのでそれが功を奏することを願っています。
kaajak選手:自分も同じで、自分達が世界のトップに君臨できるようなシーズンになったらいいなと思っています。自分達チームとしての成長、進化にもスピードがあって、スクリムをしている中でもどんどん成長しています。なので、今いい環境でいいチームでプレイできているので、いいシーズンになると予想しています。
――日本のファンへのメッセージをお願いします。
Boaster選手:皆さん応援ありがとうございます。いつも日本に来るのが大好きなんです。大きな理由のひとつは、みんな敵味方関係なく両方のチームを応援してくれるところで、今日も手を振りながら客席の中を通って行った時、女の子だけじゃなくて男の子も、「フー!」って立ち上がって盛り上がってくれるのがとても嬉しいです。
kaajak選手:応援ありがとうございます。今日だけでなくこれからも応援してくれると信じています。今日来てくださった皆さんにもすごく感謝しています。日本のファンの皆さんと会えたことがすごく嬉しかったです。
GAMEZINE独占インタビュー
――本日のパールでのユニークな構成(※注1)にはどのような意図がありましたか?特にkaajak選手、ヨルのプレイはいかがでしたか?
kaajak選手:AlfajerがBeast(=ヤバいくらい強い)になれるので、アイソは間違いなく使った方が良いと思っていました。今回このマップに関しては、ヨルとアイソが重要な2人だと思って使いました。ヨルは楽しく使えています。楽しいだけではなくて、ラウンドごとにすごく色々な可能性があるキャラクターだと考えています。デュエリストに関しては、ネオンについてが今後変わっていくと思うので、自分たちはヨルを使っていきたいですね。
※注1:14日、ZETA戦でアイソ、ヨル、アルトラ、ソーヴァ、キルジョイを採用。
――今大会で印象に残った、あるいは残りそうなチームはどこですか?
Boaster選手:自分はDetonatioN FocusMeです。去年と比べて随分変わって、大きく強さを出してきてますよね。Meiyは元々すごく良い選手でしたけど、彼と一緒にプレイできる選手がこのチームとしてまとまって追随してきてくれたというのがすごく良かったなと。今素晴らしい戦略を持ってプレイ出来ているし、あとはArt選手もいいよね。昔から彼を見ていたし、一旦選手からコーチになって戻ったというキャリアもすごく興味深いと思いました。あと、今回髪の毛があってびっくりしました。前は坊主で、あれもかわいかったのに…。
kaajak選手:まずはLeviatánにDemon1が加わったことでどうなるのか楽しみです。昔からDemon1のプレイを見ていたので。あとはDFMも、勝てるチームになったというのがすごく大きな変化だし、今とても良いチームになっていると思うので、この2チームが気になっています。
――では一番長くFnaticに在籍するBoaster選手、現在のチームメンバーをそれぞれ一言でご紹介をお願いします。
Boaster選手:まずAlfajerはBeast(ヤバいくらい強い)でしょ。crashiesはSmile(スマイルさん)で、ChronicleはMr. Flexible(ミスター柔軟)だね。SayonaraはZoomer(Z世代)で…kaajakは…サイレントキラーって言おうと思ったけど、今日は意外とたくさん喋ってたからリトルキラーにします。
――リトルキラーのkaajak選手、Fnaticに移籍を決めた理由を教えてください。またこのチームでプレイしてみて、感触としてはいかがですか?
kaajak選手:チームメイト全員が選手として十分な経験があって、かつ前のチームにいたときよりも自分自身がここで成長していけると思ったので移籍を決めました。自分はまだ若くて、これからもっと強くなりたいので今こういったプレイヤーたちと一緒にいることでどんどん良い物を吸収しています。チームがどうかに関しては…
Boaster選手:最悪だよね〜(笑)。
kaajak選手:最悪…嘘です(笑)。まぁ本当に良いチームですね。チーム内の人間関係や雰囲気もすごく良くて、お互いがみんな思ったことを話せるような関係性です。これからもこういった感じでやって行けるんじゃないかと思います。
――先日のファンミーティングでお会いした際も、とても楽しそうに過ごされていましたよね。ではそんなFnaticの、来シーズンのライバルチームを教えてください。
Boaster選手:G2かな。すごく良いチームで、自分たちは過去に接戦もしていますし、時間をかけて練習をすれば彼らはもっと強くなると思います。Fnatic vs G2っていう歴史もあるので、来シーズンもG2が気になっています。
kaajak選手:正直あまり分からないんだけど…G2は強いよね。Pacificではどこが強いっけ?
Boaster選手:Paper Rex、Gen.G…。
kaajak選手:自分はT1が気になるかな。EMEAではTeam Hereticsあたりが強くなるのかなと思っていますけど、でも、全然見当もつかないです。
――早く世界中のトップチームとの熱戦が見たいですね。Boaster選手が感じる、来シーズンに挑むFnaticとこれまでのFnaticの違いはありますか?
Boaster選手:現在も今後も実験中というところではありますけど、何よりも基本に忠実でいるようにしています。なので、あまりチームとして変化はないかもしれないですね。ただ、自分たちは昨シーズン少し出遅れたところがあるので、次はシーズン開幕から飛ばせるように準備を整えています。
――例年よりも一層強いFnaticの活躍が今年も楽しみです。
新体制となって日が浅い現時点でも、かなり良い雰囲気で試合や練習に取り組めているというFnatic。筆者は今回、『RGO』と2024年12月12日に開催された『INZONE presents ZETA DIVISION x FNATIC PREMIUM FAN MEETING』でも彼らにお会いしていて、初めての国で初めての大きなステージだったというkaajak選手が本大会を楽しめた理由がよく分かった。そんな仲良しで最強なFnaticの活躍が楽しみな、『VALORANT Champions Tour 2025』は間もなくスタートとなる。
また、『INZONE presents ZETA DIVISION x FNATIC PREMIUM FAN MEETING』でもFnaticチームにショートインタビューを実施。その様子は近日中にGAMEZINE各種SNSにて公開予定なので、お楽しみに。