若い世代を支える、「スマおじ」のスマブラ愛

Photo fukase

※本文は2024年8月26日に発行したGAMEZINE Vol.28に掲載されたインタビューです。フリーマガジン「GAMEZINE Vol.28」のダウンロードはこちら

――始めに、『大乱闘スマッシュブラザーズ』にはいつ頃から触れ始めたのでしょうか?
2作前の『大乱闘スマッシュブラザーズ X』は持ってすらおらず、友人宅で遊ぶ程度でした。本格的に始めたのは、前作の『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』が発売されてからですかね。そこからよく触れるようになりました。

――大会に出るまでの経緯を教えてください。
もちろん始めは競技シーンを目指すつもりでやっていたわけではないです。はじめは、ゲーム内コンテンツで気軽にオンライン対戦が出来る「ガチ部屋」を始めたのですが、1ヶ月程で負けなくなってしまいました。そこでガチ勢が集まる非公式Webサービスの「スマメイト」に参加するようになりました。通っていた大学でも、相当強いと評判だったスマブラサークルの部長と対戦して、1度も負けないほどの実力でした。部長が「こんなに強いんだったら」とオフ大会に誘ってくださり、初めて参加した大会が、『ウメブラ14』でした。

――プロを目指すようになったきっかけは何かありましたか?
9、10年前に初めて大会に参加した際は、普通の大学生として学業が忙しかったのもあって、プロへの意識は全くありませんでした。明確にプロを志したのは、4年前の4月、大学院を1年で中退したタイミングです。大学院の1年生と『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』の発売が重なり、学業が忙しかったため、なかなか競技に集中できませんでした。しかし、Shuton選手やザクレイ選手などの身内が海外大会で活躍していて、同じ舞台で戦えていないのがとても悔しかったんです。そこで、ブランクはありつつも、専業で勝負の世界に入っていきたいと思いプロの道へ決意を固めました。その後、「SBI e-Sports」からお声がけいただき、所属することとなりました。

――今後の選手活動について考えていることがあれば教えてください。
自分より年下の選手がほとんどで、いつ勝てなくなるかを気にしてしまっている自分がいます。ただ現状は大袈裟に引退とかは考えてないですし、まだまだ頑張っていこうと思っています。

――若い世代に対して思っていることがあれば教えてください。
若い世代には結構前から思っている事があって、困ったことがあったら、何でもいいからスマおじに相談してほしい!ってことですね。年齢が大きく離れていて話しかけづらい事もあると思うけど、気軽に相談してほしいです。

【プロフィール】

KEN
SBI e-Sports所属のプロゲーマー。攻守のバランスの良さを強みとした、日本最強のソニック使いとして知られる。1994年生まれのベテラン。

関連リンク

X
YouTube