ファンからの応援を糧に
プロと配信者を両立

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※本文は2024年8月26日に発行したGAMEZINE Vol.28に掲載されたインタビューです。フリーマガジン「GAMEZINE Vol.28」のダウンロードはこちら

――『大乱闘スマッシュブラザーズ』(以下、『スマブラ』)の競技シーンを知ったきっかけから教えてください。

まず『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo3DS / Wii U』(以下、『スマブラfor』)の時にオンライン対戦が実装されて、気軽にいろんな人と対戦できるようになって、ずっとやってましたね。SNSでも大会の情報がやり取りされているのを見かけて競技シーンの存在を知りました。でも、大会に興味を持って自分から参加するのには少し時間がかかったかと思います。

――大会に参加し始めたのはいつ頃からですか?また、プロを意識していましたか?

8年前の『スマブラfor』です。最初はプロを目指していたわけではないですね。僕が初めてオフライン大会に行った時からプロのプレイヤーがちらほらいて、その姿を見ていたこともあって、「そういう未来もあるのかな」と薄っすら考えている程度でした。僕もそうですが、『スマブラ』の競技プレイヤーってみんな好きで『スマブラ』をやりこんでいるので、気がついたらプロの道に進んでるケースが多い気がします。

――ザクレイさんは競技活動のほかにも動画投稿やライブ配信に力を入れてますよね。

そうですね。最初に所属したGameWith(※)にはすでにたくさん有名な配信者さんがいたのもあって、加入したときに自分も「やるもんだよな」と思ったのを覚えています。その時にプロと配信者の両立をGameWithが、手厚くサポートをしてくれたのでとてもありがたかったです。また、GameWithに所属したのが高校3年生になる前で、進路を考え始める時期でもあったのですが、「大学に行かないならYouTubeでご飯を食べれるようになっていないとな」と考えていました。

※2019年にGameWithのeスポーツチーム「TEAM GAMEWITH」に加入。2022年にDetonatioN Gamingと統合し、現在のDetonatioN FocusMeとなる。

――プロと配信者の両立には苦労しそうですね。最後に今後の活動についてお聞かせください。

現在でも大会に出ると応援してくださる方がいるので、応援してくれる方がいてくれるうちは選手活動を頑張ろう思っています。一方、何らかのゲームを『スマブラ』のように真剣に取り組んだりするかどうかっていうのは正直わからないです。モチベーションが命だと思うので、真剣に取り組もうと思えるゲームがあればシフトする可能性もあります。

『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』の発売から6年目ですし、ここから更にコミュニティを進展させるのって相当難しいと思っています。2,000人規模の大会も開催されているんですけど、それって正直奇跡じゃないですか。今は新作があったときのために、今いる人たちを逃がさないようにしていきたいです。そのために選手活動と並行して配信者としての活動を続けていく予定です。

【プロフィール】

ザクレイ
2002年生まれ。DetonatioN FocusMe『スマブラ』部門所属のプロゲーマー。様々なゲームをやり込む生粋のゲーマー。YouTube投稿やTwitch配信も欠かさない。

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