text by tamo
edit by GAMEZINE
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11月3日深夜から4日早朝にかけて、イオンシネマ港北ニュータウンで開催された「JAPAN BLIZZCON PUBLIC VIEWING PARTY」。
アメリカはカルフォルニア州のアナハイムで行われたBlizzard Entertainmentの「BLIZZCON」をリアルタイムで、さらに映画館の大スクリーンで楽しもうというオールナイトのイベントだ。
今回は時間が時間ながら、多くのBlizzardファンが駆けつけたパーティーの模様をお届けしよう。
ビッグなイベントを肌で感じられる
Blizzardファンなら一度は足を運びたい一大イベント「BLIZZCON」。とはいえアメリカで開催されるだけに、おいそれと行くのは難しい。しかしそんなジレンマを解消してくれたのが、この「JAPAN BLIZZCON PUBLIC VIEWING PARTY」だ。
熱狂うずまく大会の様子を映画館の巨大スクリーンで観戦でき、『Overwatch』や『Hearthstone』、発売開始前の『DiabloⅢ エターナルコレクション』を楽しむスペースも用意されていて、さらに食事も用意されているという至れり尽くせりのイベント。
シンイチロォ氏と主催のみずイロ氏が司会進行を務め、イベントの内容やゲストが紹介された開会式が終わるやいなや、集まったファンはそれぞれの目的地へと向かっていった。
参加者であふれ返ったOverwatch FLASH OPSエリア
はじめに目についたのは『Overwatch』の体験スペース。プロ選手たちと一緒にプレイできるということもあって、20名ほどの待機列できあがっていた。
「3on3ミニトーナメント」では勝者に豪華なプレゼントが用意されており、そのなかで大きなOverwatchタオルをゲットしたゆんとんさんに感想を聞いた。
「『Overwatch』はリリースされた当初からプレイしているので、BLIZZCON関連のイベントに参加できてとても楽しいです。プロ選手と一緒にプレイするのももちろん初めてだったので、大会に出場したような充実感に満たされています。もっとプレイしたかったですね」
『Overwatch』はほかに「1on1アーケードバトル」、プロ選手による「講習会」も開催され、1on1ではひたすら対戦者をなぎ倒す連勝プレイヤーが登場したことで大盛り上がり。講習会では熱心に解説するプロ選手とアドバイスに耳を大きくする参加者の姿が印象的だった。
ここでは講習会に参加したこよみさんの声を紹介したい。
「サブのタンクがもっと上手になりたいと思っているので、TAIYO選手を指名させていただきました。実際にプレイしてみせてくれたので、細かな動きなどもわかりやすかったです。まさかマンツーマンとは思わなかったので、最初は戸惑ってしまいました(笑)」
プロ選手にも刺激を与えたイベント
また『Overwatch』では4人のプロ選手が参加していたのだが、そのなかからGreen Leavesのhoshimi選手とXeraphy選手に話を聞くことができた。
hoshimi選手(左)「オフラインでファンと接する機会があまりなかったので、とても貴重な機会でした。講習会では色々とアドバイスをさせていただきましたが、自分自身も初心に返ることができたので今後に生かしていきたいと思います。『Overwatch』をほとんどプレイしたことがないという方もいらしていたので、興味のある方はどんどんイベントに参加してみてください」
Xeraphy選手(右)「私は2回目のオフラインイベントでしたが…、まだ緊張はしますね(笑)。とはいえ参加する度にプロとしての自覚が高まるので、積極的にファンの方と直接交流したいと思っています。講習会での私は、サポートキャラクターのアドバイザーという立ち位置で知識や小技を伝えさせていただきました。コツをつかんでいただけたと思うので、またこういう機会がありましたら気になることをどんどんぶつけてください」
2人の有名プレイヤーが大活躍!
『Hearthstone』では、日本で5本の指に入るトッププレイヤー・posesi選手とあれっくす選手がゲストとして参加。2人が主役を務めた「ゲストQ&A」では、普段知りえない大会の裏側や『Hearthstone』をプレイする上での心持ちなどが披露された。
もうひとつの軸は「posesi&あれっくす対戦会」で、posesi選手に6人、あれっくす選手に8人の挑戦者が挑戦した。金星を狙ってくるチャレンジャーに対してどんな立ち回りを見せるか気になったが、終わってみればposesi選手が4勝2敗、あれっくす選手が5勝3敗と勝ち越し。トッププレイヤーの噂に違わぬ実力にチャレンジャーたちは負けながらも笑顔が絶えなかった。そしてここでは、対戦会直後のあれっくす選手にイベントの感想を直撃。
「大会の配信でプレイを見ていただくことはあっても、イベントで人前に出るのは初めてのことだったので緊張しました。でもこういった舞台を用意していただけるのは幸せなことですね。Hearthstone好きの方もたくさんいらっしゃってくれたので、とてもよかったと思います」
ちなみにあれっくす選手は『DiabloⅢ エターナルコレクション』をプレイしていたので、その感想も聞いてみた。
「普段は『Hearthstone』と格闘ゲームをすることが多くて、見下ろし型のゲームは初めてだったので新鮮な気持ちでプレイできました。一緒にプレイしたのが『Hearthstone』の顔なじみだったこともあると思いますが、協力プレイでワイワイできるのは楽しいですね。その上で各種スキルといったやりこみ要素もあるので、奥が深いと思いました」
また対戦会に参加したチャレンジャー・Yuukiさんの話も聞くことができたので紹介しよう。
「posesi選手と対戦しました。私が断末魔ハンターでposesi選手がコンボプリーストというデッキを使いましたが、posesi選手が繰り出すミニオンを倒しきれず負けてしまいました。posesi選手はどんな場面でも常に最適な手を打ってくるので、トッププレイヤーの引き出しの多さはすごいなと…。でもアドバイスもいただけたので、また楽しみながら腕を磨きたいですね」
忘れちゃいけないパブリックビューイング
ゲームごとのコンテンツが充実していたため触れるのが遅くなってしまったが、「JAPAN BLIZZCON PUBLIC VIEWING PARTY」ではその名の通り「BLIZZCON」で行われていた『Overwatch』『Hearthstone』の大会を映画館の巨大スクリーンで放映。なかなか味わうことのできない迫力のある映像と音という両輪に、視聴者は酔いしれていた。
なかにはお酒や食べ物をガッツリと持ち込んでいる参加者も見受けられ、「BLIZZCON」を最高に楽しもうとする気持ちを感じられた。
こうして約5時間に渡るイベントはあっという間にお開きの時間に。帰り際、入場時に配られたアンケート用紙を提出するとSteelSeriesのマウスパッドがもらえるというサプライズプレゼントも用意されており、最後の最後まで参加者を笑顔にする仕掛けが詰まっていた。
後日、主催者側にアンケートの結果を聞いたところ、約9割の参加者が「次回も参加したい」と答えていたという。1年後のBlizzCon2019ではどのようなイベントが行われるのか、今から楽しみである。