text by tamo
edit by GAMEZINE
SHARE
6月28日から7月1日にかけて、アメリカはロサンゼルスにあるBlizzardアリーナにて「Hearthstone」のシーズン1選手権が行われた。
GAME STAR本誌でも出場したTansoku選手にインタビューを行ったが、今回はシーズン1選手権の後日談ということで、大会に持ち込んだデッキから試合についてまで、Tansoku選手に大いに語ってもらった。
悲願の舞台でTansoku選手はどう戦ったのだろうか。
極度の緊張がそうさせたのか
全体の流れを決めた初戦
——大会を終えて約1ヶ月が経ちましたが、改めて夢舞台での大会、お疲れ様でした。まずは持ち込んだデッキについて教えてください。
今回は「招集ハンター」「ミラクルローグ」「偶数ウォーロック」「挑発ドルイド」ですね。「コントロールに強いコントロール」がコンセプトでした。シャダウォックシャーマンや挑発ドルイドと渡り合えて、クエストウォリアーやプリーストのデッキが出てきても戦えるというものです。
直前に行われていた「DreamHack Summer」という大会でアンチアグロ構成が流行っていたので、アンチアグロ構成に強いコントロールデッキを持ち込もうと思いました。ガチガチのアグロデッキとぶつかったら為す術なく負けると思ったのですが、同じグループにアグロデッキを持ち込んでいる選手がいなかったので、まずはいいポジションを取れたとは思いました」
——今大会は全体を通してもコントロールデッキが多かった印象です。
公開されたデッキを見比べたときは、正直「行けるんじゃないか」という気持ちも湧きました。あとは試合での引き次第だなと。
——そして迎えた初戦、相手はXiaoT選手でした。試合に入るときの心境はいかがでしたか?
かなり緊張していましたね。初日はまだ会場にお客さんが入っていなかったんですが、Twitchとかで見る配信台に自分が座ると思ったら、膝がガクガクしてきました。
試合前の入場ではTシャツを着てパフォーマンスをしようと思ったんですが、それどころじゃなかったです(笑)。
——入場のパフォーマンスはTwitterでも話題になっていましたよ。
glory選手の提案で、「パーカーの下にNANKATシャツを着て、ステージに上った時にファスナーを下ろしてロゴを見せる」というのをやろうとしていたんです。一時停止してバーンとやればよかったんですが、動きの中でやっちゃったので、「緊張してたんだなぁ」と配信を見直して思いましたね。
——あの舞台で緊張しない人はいるのか……という気もしますが、いよいよ試合開始です。ゲーム1はTansoku選手が偶数ウォーロックで、XiaoT選手が招集ハンターという選択になりました。
ハンターのスキンが見えた時に、「ヒーローの選択は悪くなかった」と思いました。偶数ウォーロックと招集ハンターは、基本的にはウォーロック側に微有利が付いているので「これは行ける」と思いました。
ただ、XiaoT選手のデッキには《必殺の一矢》が入っていまして、あのカードは対偶数ウォーロックのためだけに入れているようなものなので、XiaoT選手は逆に行けると思ったかもしれませんね。開幕に招集ハンターを選んだのは、こちらがウォーロックで行くと読んでいたのかと。
肝心の試合なんですが、序盤でいきなりやらかしちゃうんですよね。《不屈のカタツムリ》を……、どうして2ターン目に出してしまったのだろうと。緊張もあって完全に相手のデッキリストが頭から抜けていて、3ターン目に出てくるのは《タールクリーパー》だけだと思い込んでいたんですよね。《縫い目の追跡者》の存在を忘れるなんて、普段ならありえないミスです。
時間の使い方も全然ダメで、ファーストプレイなのでターンのカウントダウンを示すロープが出るくらいまで時間を使ってプレイするべきだったと思いました。この一手で流れが決まってしいましたね。「あのミスがなかったら勝っていたかも」というレベルです。
——世界が相手ともなるとシビアですね……。やはりその場の雰囲気がそうさせたのでしょうか?
自分で分かるくらい緊張していたので、落ち着けるように少しでも時間を使っていれば《縫い目の追跡者》の存在を思い出せたと思うんです。雰囲気に飲まれてしまって……、ものすごく後悔しています。
普段のラダーならさすがの私でも絶対にしないような……、本当の意味でのやらかしですね。ちょくちょくプレイミスはしていましたが、大会を通して一番大きいミスがゲーム1の2ターン目なんですよね。しかも《不屈のカタツムリ》を場に出した5秒後くらいに《縫い目の追跡者》の存在を思い出して、あとはも「出てくるな」と祈るのみでしたが、そんなに甘いわけもなく……。それでアタック2・ヘルス2というミニオンを猛毒スキル持ちのミニオンでトレードするというしょうもない形になってしまいました。
——XiaoT選手は視聴者から見ると手札事故を起こしていたようにも感じられたのですが、察するものはありましたか?
いや、むしろ「相手の手札はいいだろう」という読みでいましたね。6ターン目に《沁み出すウーズリング》が出て来ても当然と受け止められましたし、《猟犬使いショー》に盤面を荒らされてしまったことの方がキツかったです。と言っても《不屈のカタツムリ》と《卑俗なホムンクルス》を盤面に出す順番が逆だったらああいった形にはならなかったと思うので、ゲームプランが開幕から壊れてしまいましたよね。
相手が手札事故を起こしているならなおさら、2ターン目でミスをしていなければ盤面のテンポを取られることもなかったですよね。序盤に結構ライフを削られてしまったので、ゲーム1は何度振り返っても開幕に尽きます。
——星をひとつ逃すような形になりましたが、ゲーム2はTansoku選手が引き続き偶数ウォーロックを選び、XiaoT選手は性悪ドルイドを立ててきました。
ゲーム2は一方的でしたね。私は現環境の性悪ドルイドはかなり弱いと思っていて、練習段階では試したこともあったのですが案の定だったなと。XiaoT選手が性悪ドルイドを持ち込んでいることが分かった時は、絶対に勝たなきゃと思っていましたね。実際の試合も特に盛り上がることもなく、こちらが序盤に《山の巨人》を出せたので一方的な感じで終わりました。
——記念すべき1勝を手にしたところでゲーム3に突入です。挑発と性悪のドルイドミラーマッチになりました。
挑発ドルイドは《野生の繁茂》や《滋養》といったマナを加速させるカードを引けるかで勝負が決まります。一か八かみたいなところもあって、大事な大会にそんなデッキを持ち込んだ自分が悪いんですが、この試合に関しては辛うじて《滋養》を引けていましたが、大型ミニオンを出せるタイミングになったときには、もう相手のリーサル圏内にされていました。
一応《マスター・オークハート》は出せましたが時すでに遅しという感じで、7ターンで終わってしまいました。
結果的に最終戦となったゲーム4は、挑発ドルイドと偶数ウォーロックでしたが、数分でケリがつきました。こちらは解決できるカードを何も引けていないのに、XiaoT選手は《山の巨人》から《トワイライト・ドレイク》、また《山の巨人》という具合に次々と強力なミニオンを盤面に出して来るという。ドルイドの場合、《山の巨人》に対しては《自然への回帰》という確定除去カードを引けているかが勝負の分かれ目になるのですが、なにひとつ引けないまま即死でしたね。
——2体目の《山の巨人》が盤面に出てきた時は、さすがに苦笑いでしたね。
挑発ドルイドと偶数ウォーロックは挑発ドルイドの方が少し有利なので、《自然への回帰》や《野生の繁茂》が手札にあればワンチャンあったかなと思いますが、あれだけぶん回られるとどうしようもないですよね。
試合後は無口になったり、「あ〜も〜! あ〜も〜!」というのを繰り返していました。あとすごい酷だと思ったのは、負けた試合の直後に公式のインタビューが入るんですよね。次の試合の対戦相手についてコメントを求められるんですが、追い打ちをかけられるようでキツい。負けた2分後にはインタビュー室に連れて行かれてカメラを回されて、試合前に流れるPVの撮影に入ります。「ルーザーズで戦う相手の印象を教えてください」とか聞かれるんですよ。
——自分の試合もある中で、別の試合を見る時間はありました?
移動中にglory選手とスマホのTwitchでチラッとは見たくらいで、自分のことでいっぱいいっぱいでした。Viper選手が勝ったということは聞いていましたが、どんな内容だったかまでは分からないので答えにつまりました。こっちは負けたショックでそれどころじゃなかったですし、インタビューは本当にしんどかったですね。そんなこんなで初日が終わりました。
デッキの内容ではこちらに分があり
イメトレもして万全で臨む!
——ルーザーズの試合は3日目でしたね。2日目はどう過ごしたのですか?
glory選手の応援をしたり、フレンドの人たちにRase選手のデッキをコピーしてもらってスパーリングしたりしていました。Rase選手とViper選手の試合は結局見なかったんですよね。Viper選手と私のデッキ構成が違うので、あまり参考にならないと思ったので。それなら仮想Rase戦をしていたほうが有意義だなと思いました。
Rase選手に対してはどのデッキもこちらが有利だったはずなので、やりやすいかなとは思っていました。XiaoT戦のように自分がやらかさなければ勝てると思ったので、むしろその後のViper選手との試合のほうが気がかりで。
——Rase戦は心理的に優位になれていたのですね。
XiaoT戦と比べたら気持ち的にはずいぶん楽でしたね。お客さんが入っていましたけど気にならなかったですし、試合始まったらプレイに集中できました。普通にやって普通に勝てたので、「やったー!」という感じでしたね。
ただ朝イチの試合だったので眠かったんですよね(笑)。それと2日目の夜に1ポンドステーキを全部食べたので胃もたれもすごくて(笑)。Rase選手とだけでなく、体調とも戦っていました(笑)。
——そんな状況だったんですね(笑)。配信のジッと画面を見続ける表情からは、真剣さしか感じませんでした。
ゲーム1は私が挑発ドルイド、Rase選手がシャダウォックシャーマンだったのですが、《ハドロノックス》をなかなか引くことができなくてジリジリとした試合展開になってしまいました。ようやく《マスター・オークハート》から《ハドロノックス》を呼び出せたのですが、返しのターンで《シャダウォック》を出されてしまったので残念でしたがコンシード。
一番ショックだったのは、《リッチキング》が生んだデスナイトカード《死者の軍団》を使ってまで《ハドロノックス》を出そうとしたのに、《ドラゴン孵化師》1枚しか出てこなかったところですね。しかももうドラゴンが1枚もデッキに残っていなかったので、単なるアタック2・ヘルス4のミニオンが場に残ると。ちょっと虚しかったですね。
——気を取り直して、ゲーム2はミラクルローグと挑発ドルイドでした。
この試合はこちらがぶん回っただけですね(笑)。《ヘンチ・クランのゴロツキ》と《ファルドライ・ストライダー》を切った後に《ガジェッツァンの競売人》でデッキを回して。元々有利なマッチアップですが、「ゴールデンムーブまで組み合わされば負けないよね」という感じでしたね。
——エモートも出して、Rase選手も苦笑いするしかないという様子でした。ゲーム3は挑発ドルイドによるミラーマッチ。
この試合も引きの勝負でしたね。こちらはマリガンで《野生の繁茂》と《滋養》が手に入って、《ハドロノックス》と《マスター・オークハート》も手札に引き込めたにも関わらず、Rase選手は何も引けていなかったようなので。理想的過ぎて、《マスター・オークハート》を出した時はついニヤけてしいました(笑)。挑発ミラーは長期戦になると途端に考えることが増えるので、そうなる前に勝ち切れてホッとしましたね。
ただゲーム4の偶数ウォーロックと挑発ドルイドでは、今度は私の方が手札事故を起こして負けてしまったので、やっぱりお互い様なんですね。
——デッキで有利が取れていてもさすがは世界戦ですね。最終戦までもつれ込みました。残ったのは偶数ウォーロックとクエストウォリアーの2ヒーロー。
序盤は少し押されましたが、8ターン目に《山の巨人》と《トワイライト・ドレイク》同時に出せて、こちらの有利マッチ通りの結果という感じですね。大きなミスもなく最後まで攻め切ることができました。
ある意味、ゲーム4のドルイドミラーマッチでぶん回ってくれたのが大きかったと思います。
——こうしてルーザーズの1試合目で、記念すべきシーズン選手権での1勝をもぎ取りました。勝利が決まった瞬間の気持ちは?
嬉しかったのですが、この日のうちにViper戦があったので余韻に浸る感じではなかったです。次の試合のことを考えたら、勝ったら世界大会にまた一歩近づくと思ったら緊張が出てきました。
勝てばルーザーズ突破の大一番
これまで以上の激闘が繰り広げられる
——ではViper戦も振り返って頂きましょう。ゲーム1は挑発ドルイドとコントロールメイジのマッチアップとなりました。
Viper選手とは、デッキ構成的には五分か少し不利かなという感じでしたね。ゲーム1はこちらの不利マッチなのですが、6ターン目に《待ち伏せのガイスト》が出てこなかったりしたので、《凍血の魔王妃ジェイナ》に変身されていても行けるかと思いました。こちらは《ハドロノックス》から挑発ミニオンも展開できたので。
——見ている側もかなり押している印象でした。
順調にゲームが進んだので「勝てるかな」と思ったんですが、《動物変身》ですべてが水の泡になりました。《ハドロノックス》が2体潰れていたので《魔女の刻》を使ったときに復活する確率は3分の2だったのですが、ヒツジが出て来た時に終わったと。不利マッチでここまで戦えることは少ないので、なんとかなると思ったのですが……。
そしてゲーム2も引き続き挑発ドルイドを選んだら、Viper選手はシャダウォックシャーマンを出してきて。不利マッチな上にマナを加速させるカードが《滋養》しか引けずという嫌な展開の中、普通に《シャダウォック》を出されて負けました。
——いきなり王手をかけられるという厳しい流れでしたね。Tansoku選手は3試合目も挑発ドルイドを立てて、Viper選手は残った偶数ウォーロックでした。
この試合はglory選手に褒めてもらえたこともあってよく覚えています(笑)。「よくリーサルに気づいたね」って。
序盤は負けそうな流れだったんですが、《コイン》から《滋養》を使った4ターンのトップで《野生の繁茂》を引いていたので、9マナの《マスター・オークハート》を早く出すことができたんですよね。Viper選手も《スペルブレイカー》でこちらの挑発ミニオンを沈黙させてライフを削りに来たのですが、《枝分かれの道》の「アタック1プラス」でミニオンをバフして、相手の挑発ミニオンを《自然への回帰》で倒してリーサルを決めました。実は試合中の記憶はあまりないんですが、ここだけは覚えているんです(笑)。
——まさに見事な勝ち方でしたよね。私も配信を見ていて興奮しました。使い続けた挑発ドルイドをクリアして、ゲーム4は偶数ウォーロックのミラーマッチ。
結果的には勝てたのですが、結構怪しいプレイが多くて、例えば4ターン目に《山の巨人》を《山の巨人》でトレードした場面は、相手のライフを削りに行ってもよかったかなと。こちらが出して返しのターンで巨人を出されて。こちらのハンドが長期戦に強そうな感じだったのですが、そこはフェイスに行っても良かったかなと思いました。
決め手になったのは《屍山血河のグルダン》に変身する前のターンですね。《終末預言者》をトップで引いて、そのまま盤面に出すと。あれの動きは強かったですね。大抵のケースで解決できずにそのターンをパスすることになるので、今回も例に漏れず盤面を更地にしたあと盤面を作り直すことができました。
そのあとは《リッチキング》から生まれた《対魔法障壁》で、こちらのミニオンをバフして集中砲火。この時ばかりは流れが来ていると思いました。
——連敗からの連勝で逆王手。自然とテンションも上がりますよね。そしてViper戦を勝ち抜けるかどうかは招集ハンターに委ねられました。
Viper戦は残った偶数ウォーロックで、不利マッチのうえに手札事故も起こしたので盛り上がった気持ちが萎えかけたんです。そんな中で2ターン目のトップで《ケレセス公爵》を引くことができたので、「まだ流れは止まっていない」と前を向けました。《山の巨人》にいいようにやられる中でも、なんとか粘って《沁み出すウーズリング》を出すこともできましたから。
それに《沁み出すウーズリング》を出した返しのターンで《スペルブレイカー》が飛んでこなかったので、Viper選手の手札にないと分かったのも大きかったですね。《キャスリーナ・ウィンターウィスプ》から《ウィッチウッドのグリズリー》を召喚して挑発ミニオンも立てられたので、もし《黒騎士》が来たとしてもマナが足りないのでリーサルはないと。
こうなるともう負け筋は、Viper選手がトップで《スペルブレイカー》を引いて《地獄の炎》を打たれることくらいしか思いつきませんでした。そうしたら……、見事にトップで《スペルブレイカー》引いて来て《地獄の炎》を打たれるという、恐れていたことが現実になりました。正直、引いたカードが《スペルブレイカー》以外だったら勝ってたと思うんです……。
——まさに紙一重の戦いだったんですね。
勝てていたらトップ8入りということで、貰える賞金も倍になります。でも……、賞金よりも世界選手権に近づきたかったですね。
こちらが《死線の追跡者レクサー》に変身して装甲を溜めるという手もあったのですが、《スペルブレイカー》がViper選手の手札にないのは分かっていので、かなり悔しいです。
——勝っていてもおかしくなかったですね。
その後にViper選手がトップ4に入って世界選手権行きを決めた時は、余計に悔しさが募りました。glory選手は優勝したBunnyHoppor選手に破れていますし、2人で「俺たちに勝った選手ってすごかったんだな」なんて話もしましたね。でも私は負けた直後はViper選手の顔も見たくない程でしたが(笑)。
——タイミングひとつで人生が変わっていたかもしれないと……。
それもでやっぱり、思い返すのは初戦のXiaoT戦。2ターン目に切ってしまった《不屈のカタツムリ》なんですよね。あれがなければ、あの試合を勝っていたら……。Viper戦うんぬんではなく、自分のプレイミスで決まってしまったあの試合がなければ、何かが変わってたんじゃないかと。正しいプレイングをしていても勝てなかったかもしれないですが、明確にプレイミスというのが分かるので、気づいたらそればかり口にしていますね。
glory選手も言っていました。「このゲーム、改めて難しいね。プレイミスしないで100点の解答を出すし続けるのは難しい」と。特に私はノーミスで大会を終えたことがないので、プレイミスしないで戦える人は本当にすごいと思います。
——やはり場馴れなどの問題でしょうか。
単純に自分がそこまで上手でないだけかなという気もします(笑)。1ヶ月通してのランク戦はコツコツと戦えるので結果を出すことができているんですが、大会の肝心なところでやらかすんでポンコツなのかなと。
勝って皆さんにいい報告をしたかったですね。「勝ちましたよ〜。やりましたよ〜」って、気持ちよくインタビューを受けたかったです。
——とはいえYouTubeにアップした復帰動画も見せてもらいまして、「何日かはハースに向かう気力がなかった」と言っていましたが、やっぱりやりたくなったと。今度は大阪で行われる秋季プレイオフを目指すとのことですし、くじけない気持ちこそがTansoku選手の持ち味なのかなと思います。
またあの舞台に立てるようにがんばります。心のどこかで「数打てば当たる」という考えは持っているんですよね。シーズン選手権のチャンスは年に3回あるので、頑張って出続けたらどこかでまた勝ち抜けるんじゃないかと。もう一度シーズン選手権に出て、一歩一歩頂点を目指して登っていきたいと思っています。
——「HearthStone」への熱い思い、確かに受け取りました。長い時間ありがとうございまいた。これからも活躍を楽しみにしています。
協力
写真提供:rikapiさん (シーズン選手権の日本人選手通訳)
デッキリスト提供:HearthGamers